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混迷深める幕末の世情を紹介 井原で企画展 文書や絵巻14点

ペリー来航を伝える絵巻などが並ぶ会場
ペリー来航を伝える絵巻などが並ぶ会場
 井原市文化財センター古代まほろば館(同市井原町)で、夏季企画展「たどってみよう幕末維新の足跡」が開かれている。黒船来航を機に混迷を深める幕末の世情を、地元にまつわる文書など14点の収蔵品を通じて紹介している。30日まで。

 黒船来航(1853、54年)関連では、ペリーが鼓笛隊を伴って神奈川に上陸し、幕府側が案内する様子などを描いた2巻の絵巻(いずれも市重要文化財)を展示。黒船通過に備え、厳戒態勢を敷く瀬戸内沿岸諸藩の動きを記した儒学者・山田方谷の書状もある。

 大老井伊直弼が殺された桜田門外の変(60年)について井原の陣屋役人がいち早く情報をまとめた文書、物価高騰などを背景に井原でも起きた暴動「打ち壊し」の経緯を巡る庄屋への報告文も並ぶ。

 企画展は、来年のNHK大河ドラマの主人公としてスポットが当たる実業家・渋沢栄一が井原に滞在した時期であることにちなみ幕末に着目した。同館は「江戸から離れた井原でも時代の変化を感じ取り、懸命に生きていた人々の息吹を感じてほしい」としている。

 無料。開館は午前9時~午後4時半。月曜休館。

(2020年08月09日 17時04分 更新)

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