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岡山県への集客効果は限定的 「GoTo」開始から2週間

エントランスにコロナ感染防止策を掲示している倉敷国際ホテル。「Go To トラベル」の参加事業者には対策が義務付けられている
エントランスにコロナ感染防止策を掲示している倉敷国際ホテル。「Go To トラベル」の参加事業者には対策が義務付けられている
 新型コロナウイルス感染拡大の影響に苦しむ観光業界を支援する政府の「Go To トラベル」が始まって5日で2週間がたった。東京など大都市圏を中心に感染が再拡大していることもあり、岡山県への集客効果は今のところ限定的だ。県内の観光業者は支援が拡充される9月以降の客足回復と、早期の感染収束を期待している。

 県内最大の観光地・倉敷市美観地区にある倉敷国際ホテル(同市中央)。例年は約80%の客室稼働率が最近は20%前後に落ちているが、GoToの実施が決まった7月から、秋の宿泊予約が増え始めた。1人最大2万円が支援されるため、夕食付きプランが人気で客単価は平均5千円ほど高い2万円近くにアップ。8~12月の売り上げは前年の50%程度に戻る見通しという。

 藤井徹海・常務総支配人は「出足は鈍いが、予約の底上げにはつながっている。GoToで最大の恩恵を受けようと、土産物などが買えるクーポンが付く9月以降に旅行を計画する人が多いようだ」とみる。

 レジャー施設「ヒルゼン高原センター・ジョイフルパーク」(真庭市蒜山上福田)も、入園券の購入や名物のジンギスカン鍋などでクーポンを使ってもらいたい考え。ただ、書き入れ時の夏休み期間中はクーポンが適用外で、樋口昭文・取締役支配人は「まだGoToの効果は出ていない。秋以降も感染が広がればどうなるか」と懸念する。

 旅行会社も回復の手応えは乏しい。下電観光バス(岡山市北区厚生町)は「問い合わせは寄せられるが、GoToが始まるのと同時に全国で感染者が増えてしまい、ほとんど売り上げにつながっていない」という。感染リスクを抑えようと、9月以降は鳥取県のナシ狩りなど近場のバスツアーを企画。「それまでにコロナが落ち着くよう祈るしかない」とする。

 旅行会社に対する政府の支援枠は、前年度の国内旅行の販売実績に応じて上限が決められる。海外旅行を得意とするリョービツアーズ(同磨屋町)には不利な制度だが、急きょ、蒜山高原のテントで豪華なキャンプ気分を味わえる「グランピング」などの商品を用意した。GoTo関連で1億5千万円の販売を見込む。

 小童谷(ひじや)靖則専務は「7、8月の売り上げは数百万円にとどまる。秋の観光シーズンに期待したい」と話す。

(2020年08月06日 20時21分 更新)

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