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倉敷美観地区 夏休みでも客足減少 コロナ再拡大、関係者に不安の声

若者や家族連れが行き交う倉敷川沿い=2日午後2時過ぎ
若者や家族連れが行き交う倉敷川沿い=2日午後2時過ぎ
倉敷市美観地区近くのバス専用駐車場には車両の姿はなかった=2日午後3時過ぎ
倉敷市美観地区近くのバス専用駐車場には車両の姿はなかった=2日午後3時過ぎ
 新型コロナウイルスの影響を受け、観光客が激減している岡山県内最大の観光地・倉敷市美観地区。多くの小中学校が夏休みに入り最初の日曜となった2日は、親子連れや若者の姿が目立ったが、7月下旬の4連休に比べ客足は減少。全国的な感染再拡大が収まらない中、回復を期待していた観光関係者には不安が広がっている。

 梅雨明け後の夏空が広がった2日、昼下がりの倉敷川沿いを親子やカップルらが土産物を選んだり、記念撮影したりしながら散策していた。近くの市営駐車場も神戸、広島、香川といった近県のナンバーも並んだ。

 子ども3人と1泊2日で訪れた兵庫県南あわじ市の会社員(43)は「例年はもっと遠出するのだが、コロナ禍もあり近場に変更した。歴史ある町並みを満喫し、夏休みのいい思い出になった」と笑顔を見せた。

 確かに人通りがほぼ途絶えた4、5月に比べると客足は戻っているが、肩が触れ合うような例年の夏休みの週末のにぎわいにはほど遠い。団体客や外国人観光客の姿はなく、近くの観光バス駐車場(同市中央)も2日の利用は0台で、警備員が手持ちぶさたの様子で掃除をしていた。

 倉敷観光コンベンションビューローによると、美観地区内の倉敷館観光案内所(同所)の同日の利用者は831人。4連休だった7月23~26日の1日平均1650人からほぼ半減した。同ビューローは「順調に客足が戻っていくように思えたのだが…。全国的に感染者が再び増え始め、外出を控える人が増えたのも理由の一つでは」と推測する。

 こうした状況に観光関係者からは失望や不安の声が聞かれた。

 倉敷川沿いで土産物店を営む男性(70)は「購買単価の高い高齢のお客さんが少ない。書き入れ時の夏休みで売り上げが戻るのを期待していたが、これでは厳しい」とため息。倉敷国際ホテル(同所)の藤井徹海総支配人は「徐々に回復を実感していたところでの再拡大。感染が収まらないと秋の観光シーズンにも影響が出かねない」と懸念する。

(2020年08月03日 19時04分 更新)

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