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笠岡のNPO 無料の学習動画配信 ひとり親家庭など小中高生支援

受講生に配信する授業の動画を撮影する岡田さん
受講生に配信する授業の動画を撮影する岡田さん
 認定NPO法人ハーモニーネット未来(笠岡市笠岡)は、ひとり親や生活に困窮する家庭の小中高生を対象とした無料のオンライン学習支援「みらい」を今月中旬に始めた。パソコンなど必要な機器を貸し出し、塾講師が授業の動画を配信している。

 新型コロナウイルスの影響で臨時休校が相次ぐなど子どもたちの学習の遅れが懸念される中、塾に通う余裕がない家庭を支援しようと同法人が企画。インターネット環境がない家庭には、どこでもネットにつなげる携帯用無線LANルーターを貸与する。現在、井笠地域の3世帯5人を対象に行っている。

 授業は、笠岡市内で学習塾を経営し、同法人副理事長も務める岡田淳芳さん(37)が担当する。どんな教科を学びたいかなど希望を聞いた上で、受講生ごとの授業の動画(5~10分)を撮影。動画は好きな時に見てもらい、配信のペースは各自の勉強の進み具合に合わせて決める。月に1回程度、オンラインで理解の程度を確認したり、不安な点の相談を受けたりする。

 今月上旬、岡田さんは「みらい」の受講を希望する通信制高校1年の女子生徒や、その母親と面談。生徒から大学進学を希望していることを聞いた岡田さんは、まずはオンライン学習に慣れるため好きな数学から学ぼうと呼び掛けた。面談後、母親は「生活に困っているのでありがたい。疲れやすい娘も自分のペースで勉強できそうで安心」と話していた。

 現在、動画の撮影など手探りで取り組んでいるが、運営状況をみて受講生の受け入れ拡大を検討する。岡田さんは「コロナ禍での不安を払しょくしてもらい、希望する進路を実現できるよう後押ししたい」と話している。

(2020年07月29日 17時18分 更新)

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