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弥生時代の墓から鉄剣出土 浅口・城殿山遺跡

城殿山遺跡の弥生時代の墓から出土した鉄剣。左半分程度が刃だったとみられる
城殿山遺跡の弥生時代の墓から出土した鉄剣。左半分程度が刃だったとみられる
弥生時代の墓から鉄剣出土 浅口・城殿山遺跡
 岡山県古代吉備文化財センターが発掘調査する浅口市鴨方町六条院西、城殿山遺跡で24日までに、弥生時代後期後半(3世紀初め)の墓から鉄剣が見つかった。弥生期の鉄剣の出土は県内では楯築墳丘墓(倉敷市)など十数例に限られ、被葬者は地域の有力者だったとみられる。

 国道2号バイパス・玉島笠岡道路の整備に伴い、4月から発掘。丘陵の頂部(標高約70メートル)に同時代の墓域が広がっており、地面に穴を掘った墓壙(ぼこう)5基が確認された。

 鉄剣は5基の中で最も大きく、木棺を据えた痕跡が残る墓(長さ3・2メートル、幅1・9メートル)から出土。長さ21センチ、最大幅3センチの短剣で、さびに覆われている。先端が少し欠けている可能性はあるものの残存状態は良く、木製の把(つか)を固定する穴も認められた。

 被葬者の枕として置かれた石の隣に添えられていた。同じ墓からは破砕して供えたとみられる土器片や、祭祀(さいし)に使う赤色顔料・朱の痕跡も見つかった。

 同センターによると鉄剣の副葬は弥生後期に始まり、古墳時代に盛んになる。県内では楯築墳丘墓を最古に、宮山墳墓群(総社市)などで出土している。同センターの弘田和司調査第三課長は「墓の規模も比較的大きく、鴨方エリアで1、2を争う有力者だったと考えられる」と話している。

(2020年07月24日 19時58分 更新)

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