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真庭の「大宮踊」が中止に 8月15日予定、感染リスク考慮

昨年の「大宮踊」の様子
昨年の「大宮踊」の様子
伝統継承に向けて練習に励む住民たち
伝統継承に向けて練習に励む住民たち
 真庭市蒜山地域に伝わる「大宮踊」(国重要無形民俗文化財)の保存会は、8月15日夜に福田神社(同市蒜山中福田)で開く予定だった踊りの中止を決めた。新型コロナウイルス感染リスクを考慮した。

 大宮踊は県三大踊りの一つ。起源は不明だが、江戸時代には既に行われていたとされる。踊りに合わせて同日行われる「ひるぜん花火大会」も取りやめる。

 ■伝統継承へ練習継続 住民有志、音頭に合わせ動き確認

 真庭市蒜山地域に伝わる盆踊り「大宮踊」は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止になったものの、住民有志は「伝統継承のために踊る機会を確保しよう」と練習を続けている。

 大宮踊りは例年、7月下旬から8月下旬にかけ、各集落など約15カ所で順次開催。お盆時期に行う福田神社(蒜山中福田)が最も盛大に行われる。

 保存会によると、6月11日から川上コミュニティセンター(蒜山上福田)で練習会を週1回ペースで開始した。同下旬以降、集落単位での踊りの中止が相次いで決まったが、踊りの技術を維持したり、地元の3小中学校(八束小、川上小、蒜山中)の運動会で披露する子どもたちを指導したりするため、練習を続けることにした。

 9日夜に同センターで開かれた練習には保存会メンバーを中心に16人が参加。音頭取りの歌声や太鼓に合わせ、3種類ある踊りのうち、優雅に踊る「あおい」と歯切れの良い「しっし」を繰り返し、互いに動きを教え合った。この日は、大宮踊の会場に飾る紙細工「シリゲ」の制作体験会も開かれた。

 渡淑子さん(73)は「夏が来ると自然と踊りたい気持ちが湧いてくる。練習会はありがたい」、保存会の福井章雄会長(72)は「大切な伝統を次世代につなぐためにも踊る場を持つことは必要」と話す。

(2020年07月15日 21時37分 更新)

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