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“小さな声”に寄り添う活動記録 真備の社団法人が「豪雨後」冊子

西日本豪雨の活動記録をまとめた冊子「川と暮らす」を持つ「お互いさま・まびラボ」のメンバー
西日本豪雨の活動記録をまとめた冊子「川と暮らす」を持つ「お互いさま・まびラボ」のメンバー
 倉敷市真備町地区の福祉・医療事業所などの有志でつくる一般社団法人「お互いさま・まびラボ」(同市真備町箭田)が、西日本豪雨後の活動をまとめた冊子「川と暮らす」を発刊した。高齢者や障害者、子どもといった要配慮者を中心に、被災者らの“小さな声”に寄り添った歩みを記録している。

 まびラボは、豪雨で多くの要配慮者が犠牲となったことを教訓に、被災した高齢者らの支援に当たっている。移動や日常生活のサポートのほか、音楽会などで住民が集い、つながる場を設けてきた。

 冊子では「誰一人取り残さない」を掲げて取り組むまびラボの活動を刻む。「それぞれの被災」と題した報告は、医療・福祉の現場ごとに、これまでの道のりを振り返る。

 被災直後から語り部活動を続ける精神障害者の男性(46)=同市=が、防災の専門家と共同で行った住民26人へのインタビューも一部掲載。障害がある母子が犠牲となったことに触れた近所の男性は「正しさと合わせて優しさの視点から防災やまちづくりに取り組まないと」と決意を語っている。

 13日、市役所で記者会見した代表理事の滝沢達史さん(47)は「全国的に災害が多発する中で、豊かな川(自然)と暮らす知恵を発信できれば」と述べ、矢吹さんは「被災経験の有無にかかわらず、要配慮者も含めたみんなが参加した『災害に強いまちづくり』が進んでほしい」と話した。

 カラー、60ページで8千部作成。同町地区の被災住民らと支援者に配布するほか、まびラボへの寄付に賛同する希望者に提供する。

(2020年07月13日 22時54分 更新)

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