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無声映画で金光教門前町の歴史学ぶ 浅口、「性は善」テーマに講演会

「性は善」の一場面を見ながら小川代表(右奥)の話を聞く映画ファンら
「性は善」の一場面を見ながら小川代表(右奥)の話を聞く映画ファンら
浅口市金光町大谷地区を舞台に撮影された「性は善」の一場面(金光図書館提供)
浅口市金光町大谷地区を舞台に撮影された「性は善」の一場面(金光図書館提供)
 金光教本部の門前町として栄えた浅口市金光町大谷地区で大正時代に撮影され、2018年に金光図書館(同所)でフィルムが見つかった無声映画「性は善」をテーマにした講演会が12日、地区内のやつなみホールで開かれ、市内外の映画ファンら約50人が、同作品や大谷地区の歴史について理解を深めた。

 金光図書館職員や地元住民らでつくる「大谷archive(アーカイブ)」が、11月に計画している上映会に先立ち、多くの人に関心を持ってもらおうと企画。多彩な映画を上映する「岡山映画祭」の小川孝雄代表らが講師を務めた。

 小川代表は、日本初の劇映画「本能寺合戦」の公開から16年後の1924(大正13)年に作られた同作品について「手元のアップや回想シーンを挟むなど、撮影技術の飛躍的な進歩がうかがえる」などと解説。大谷アーカイブ代表の北林晴美・同図書館司書が、明治から大正期にかけての大谷の町並みの変遷を当時の写真などを交えて紹介した。訪れた人たちは興味深そうに聞き入っていた。

 「性は善」は、金光教信者だった元帝国キネマ撮影部長の川口吉太郎氏が制作。大阪ですりをして暮らしていた女性が大谷地区を訪れ、住民や信者との交流を通して良心を取り戻していくストーリー。全5巻中3巻分(計約25分)のフィルムが見つかっている。

 上映会についての問い合わせは金光図書館(0865―42―2054)。

(2020年07月12日 21時42分 更新)

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