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阿智神社斎館を芸術家共有の場に 倉敷光作所、9月オープンへ

斎館2階の和室からは風情ある庭が眺められる
斎館2階の和室からは風情ある庭が眺められる
コワーキングスペースに改修する阿智神社の斎館
コワーキングスペースに改修する阿智神社の斎館
 倉敷市内で活動する明かりの創作グループ・倉敷光作所は、市美観地区内の阿智神社(同市本町)境内にある斎館を芸術作家らが集うコワーキングスペース(共有オフィス)に改装する。創作活動や作品発表の場にする考えで、9月のオープンを目指す。同館を神社から借りて作業場にしている光作所は「知る人ぞ知る場所。静かな環境で創作意欲が湧いてくる」とPRしている。

 斎館は神社のある鶴形山の中腹にあり、木造2階延べ約105平方メートル。築年数は不明だが、別荘だった建物を移築し、斜面で支えるために1階部分が新築されたという。1階は談話室やキッチンなど。2階は紫色の壁に円い窓と意匠が凝らされ、縁側を挟んで広がる庭は風情たっぷり。戦後は神社での挙式後の披露宴会場としても活用されていた。

 改装計画では、外観は手を付けず、基礎と1階部分を中心に改修し、キッチンを移動してカフェスペースを設ける。絵画やハンドメードといった幅広いジャンルの作家に貸し出し、作品の創作や展示、イベントの開催、芸術家同士の交流などに使ってもらう。神社の了解を得ており、市まちづくり基金の助成金を活用して整備する。

 斎館は、光作所が2年前に雰囲気や立地が気に入って以来、阿智神社から賃借して作業場としている。オリジナル作品の「希莉光(きりこ)あかり」の制作動画を撮影するブースを作ったり、庭を生かした明かりのイベントを開いたりしてきた。建物の老朽化が進んでおり、今回、維持管理を兼ねて改装することにした。

 光作所所長の須山恭安さん(54)=倉敷市=は「外観はレトロでも、プロジェクターなどを置いて多彩な活動に対応できるようにする。モノ作りが好きな人に活用してもらいたい」と呼び掛けている。

(2020年07月12日 13時34分 更新)

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