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市民守る巨大地下水路 岡南地区 内水氾濫防止へ建設進む

浦安ポンプ場に設けられた立て坑。深さ約26メートル、直径約13メートルにもなる
浦安ポンプ場に設けられた立て坑。深さ約26メートル、直径約13メートルにもなる
立て坑の底から工事が進められている地下水路本体。これまでに約0・4キロを掘削している
立て坑の底から工事が進められている地下水路本体。これまでに約0・4キロを掘削している
底から見上げた立て坑内部。内側には補強の鉄骨やパイプなどが取り付けられ、迫力満点
底から見上げた立て坑内部。内側には補強の鉄骨やパイプなどが取り付けられ、迫力満点
 地底に壮大な空間が出現―。岡山市は南区岡南地区周辺に、雨水をためて水害を防ぐ巨大な地下水路を建設している。工事拠点の浦安ポンプ場(南区築港栄町)には大型掘削機(シールドマシン)を地下に運び込む大きな立て坑が掘られている。

 立て坑は8階建てのビルがすっぽり入る深さ約26メートル。直径は約13メートルある。底から見上げると、内側には補強の鉄骨やパイプが取り付けられ、巨大さが際立つように感じられる。

 昨年3月に工事が始まり、今は立て坑から横方向へ地下水路本体を掘り進んでいる。直径約3・7メートルのトンネルを北側へ3・7キロ掘削する計画で、既に0・4キロを掘っている。

 完成予定は2022年。使用が始まれば、周辺の雨水を集め、用水路があふれる内水氾濫を防ぐ。貯水能力は25メートルプール約110杯分の約4万1千トン。たまった水は大型ポンプで児島湾へ排出する。

 市によると、市南部は標高の低い干拓地が広がり、内水氾濫が起きやすいという。11年の台風12号では約千世帯が浸水し、対策が急務となっていた。事業費は約75億円。

 市下水道施設整備課は「地域住民の安全安心を守るため完成を急ぎたい」と話している。

(2020年07月08日 19時02分 更新)

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