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コロナ対策の夏、快適に過ごして 岡山、広島県内企業 開発相次ぐ

夏用の高機能マスクの検品作業をするアリオカの従業員
夏用の高機能マスクの検品作業をするアリオカの従業員
工場からの引き合いが多いパック・ロードのシールド
工場からの引き合いが多いパック・ロードのシールド
北原産業は子ども向けに組み立て式をアピールする
北原産業は子ども向けに組み立て式をアピールする
 新型コロナウイルス対策をとりながら過ごすことになる今年の夏。岡山、広島県では冷感素材を使ったマスクや、口元を覆わずに飛沫(ひまつ)が防げるフェースシールドを開発する企業が相次いでいる。

 ■マスク

 紳士服大手のはるやま商事(岡山市北区表町)は、触れるとひんやり感じる接触冷感素材のマスクを開発。1枚1078円で6月中旬に売り出したところ、初日にオンラインショップで約2400枚が完売した。新たに1万枚を用意し、オンラインショップや「はるやま」などの一部店舗で販売している。

 作業服メーカーのアリオカ(倉敷市児島上の町)は通常の冷感素材に、ひんやり感が持続する特殊加工をした。他にも抗菌・抗ウイルス、紫外線防止、汗や汚れをはじく加工を施して高機能マスクに仕上げた。

 1枚1837円。同社は「作業服製造の経験を生かし、ありとあらゆる機能を加えた。暑さや蒸れを少しでも解消できれば」とする。

 ジーンズメーカーも夏用の製造に乗り出し、ジャパンブルー(同市児島味野)はオーガニックコットンを使ったガーゼ素材の商品(3枚2574円)をクラウドファンディングサイトで販売。ベティスミス(同市児島下の町)は薄手のシャンブレー生地などを使ったマスクを製造。1枚税別1200円で、7月中旬からオンラインショップで予約販売する。

 紳士服販売の青山商事(福山市王子町)が11日から売り出すのは、内側に保冷剤を入れるマスク。セットになっている保冷剤2個を装着すると、涼しさが約30分続くという。抗菌・抗ウイルス加工をしており、保冷剤を外して通常のマスクとしても使える。

 発売前から問い合わせが相次ぎ、7月末までに20万枚を製造する予定。1枚869円で、「洋服の青山」全店とオンラインストアで販売する。同社は「今夏は猛暑と予想されている。通勤時などに活用し、快適に夏を過ごしてもらいたい」としている。
 
 ■フェースシールド

 熱がこもらないため、飛沫を防止しつつ暑さ対策にもなるフェースシールド。印刷や紙加工業のパック・ロード(岡山市南区藤田)は、顎の形に沿って口と鼻部分を中心にガードする樹脂製のシールドを開発した。

 工場で働く人ら向けで、作業帽のつばにクリップで取り付ける。顔全体を覆うものに比べて見た目の圧迫感が少なく、利用者からは「着け心地が良い」との声が寄せられているという。1枚税別120円から。

 眼鏡に取り付けるタイプなどもある。中桐英策社長は「マスクをしていると喉の渇きを感じにくくなり、熱中症のリスクが高まる。水洗いすれば繰り返し使えるので気軽に取り入れて」と話す。

 1枚30円程度からと価格を抑えた使い捨ての紙製シールドを作ったのは、食品容器製造の北原産業(倉敷市新倉敷駅前)。レジャー施設などで子どもらに着けてもらうことを想定し、点線に沿って紙を折り曲げれば簡単に組み立てられるようにした。北原忠社長は「マスクを嫌がる子どもでも、お面を着けるような感覚で楽しんで予防してほしい」とアピールする。

 このほか、丸善(笠岡市山口)は自社で製造する食品容器と同じ樹脂素材を使ったシールドを製造。自動車部品メーカー・真辺工業(府中市鵜飼町)など府中、福山市の4社は、美容院の利用者向けに首に掛けるタイプを共同開発している。

(2020年07月07日 15時36分 更新)

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