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元兵庫県警の田中さん 復興に尽力 総社に通い奉仕活動、市から感謝状

総社市の追悼式で感謝状を受け取る田中さん(右)
総社市の追悼式で感謝状を受け取る田中さん(右)
 瀬戸内市在住で元兵庫県警警察官の田中豊彦さん(61)は西日本豪雨で被災した総社市に40回以上通い、ボランティアとして土砂の撤去や家財搬出を手伝ってきた。1995年の阪神大震災で被災経験があり「居ても立ってもいられなかった」という。6日、復興支援に貢献したとして同市から感謝状が贈られた。

 阪神大震災では入居していた明石市内の警察官舎が被災し、中学校の体育館で生活しながら被災者の安否確認に奔走した。「水も電気も止まり、生活は想像以上に過酷だった。仕事では家族や自宅を失った人も目の当たりにし、胸が締め付けられた」と振り返る。

 59歳で早期退職し、実家のある瀬戸内市で家族と過ごしていた際に豪雨が発生。避難所に身を寄せる住民の様子が報道され、衝動的に支援を思い立った。軽トラックにスコップを積んで連日被災地へ。総社市では高齢者宅などで力仕事を引き受け、倉敷市真備町地区でも活動したという。

 6日は総社市の追悼式で片岡聡一市長から感謝状を受け取った。田中さんは式後、「同じ『痛み』を知る者として、少しでも力になれたならうれしい」と話した。

(2020年07月06日 20時51分 更新)

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