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西日本豪雨2年 復興へ決意 倉敷、総社で追悼式

西日本豪雨から2年となり、倉敷市の追悼式で献花する参列者=6日午前10時45分(代表撮影)
西日本豪雨から2年となり、倉敷市の追悼式で献花する参列者=6日午前10時45分(代表撮影)
西日本豪雨から2年を迎え、倉敷市の追悼式で献花する遺族=6日午前10時43分(代表撮影)
西日本豪雨から2年を迎え、倉敷市の追悼式で献花する遺族=6日午前10時43分(代表撮影)
 西日本豪雨から2年を迎えた6日、甚大な被害を受けた倉敷、総社市で市主催の追悼式がそれぞれ営まれた。遺族代表らが「災害から命を守る備えを未来へ引き継いでいきたい」と決意を表明。犠牲者をしのぶとともに、復興への思いを新たにした。

 災害関連死18人を含む70人が亡くなった倉敷市の追悼式は、町域の約3割が浸水した真備町地区の市真備支所(同町箭田)で行われた。新型コロナウイルス感染症の対策として規模を縮小し、参列者は昨年の6分の1程度の51人だった。

 犠牲となった市民の名前が読み上げられた後、全員で黙とう。伊東香織市長は「被災した方の支援に努め、最後の一人まで真備に戻っていただけるよう復興に向かって全力で取り組む」と式辞を述べた。

 遺族を代表し、同町箭田で被災した須増清四郎さん=当時(92)=を亡くした孫娘の藍加さん(33)=同市=が「突然の別れからはや2年がたったが、心の傷は癒えることはない。家族や周りの方々との支え合いと強い絆を持って頑張っていくことが祖父への弔いになる」とあいさつ。住民代表で真備地区まちづくり推進協議会連絡会長の中尾研一さん(71)=同町=は「地域の力を結集し、未来を担う子どもたちのために頑張りたい」と話した。

 参列者は献花台に白菊を手向け、手を合わせた。献花と記帳は7日も同支所で受け付ける。

 総社市は、大きな被害に遭った下原地区の被災者が身を寄せる西仮設住宅(同市秦)の広場で「2周年式典」を開催。時折、雨が強く打ち付ける中、テントが張られた会場に約120人が訪れた。亡くなった11人(関連死7人含む)に黙とうをささげ、片岡聡一市長が「これからも被災者に寄り添い、市民一丸となって復興への歩を進める」と式辞。ボランティア活動で復旧・復興に貢献した高校生らに感謝状を贈った。

 両市の式に参列した岡山県の伊原木隆太知事は「一日も早い復興が亡くなられた方に報いる道。教訓を胸に、より災害に強い岡山の実現を誓う」と強調した。

 豪雨による死者は災害関連死を含め岡山県が89人、広島県が149人、愛媛県が33人。岡山県内では今もなお、約2990人が仮設住宅での生活を余儀なくされている。

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(2020年07月06日 12時17分 更新)

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