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医療従事者に直島で心の癒やしを 店舗オーナー、宿泊と飲食無料に

ゲストハウスに併設された海が見えるバー
ゲストハウスに併設された海が見えるバー
 新型コロナウイルスの対応に当たる医療従事者に、現代アートの聖地の香川県「直島」で癒やしのひとときを過ごしてもらう取り組みが今月始まった。島内のゲストハウスの宿泊料と飲食店での夕食代を無料とし、穏やかな瀬戸内海、島の自然や暮らしと調和したアートに触れ、張り詰めた心を解きほぐしてもらう。

 企画したのはゲストハウスと飲食店のオーナー木下幸三さん(51)。利用できる医療従事者の住所地などは問わない。ドミトリー式のゲストハウス「直島バックパッカーズ」の1泊分を無料とし、夕食は歩いて3分ほどの古民家を改装した飲食店「ゑびすかも」で刺し身料理を振る舞う。

 ゲストハウスに併設したバーでは、ドリンク1杯とつまみをサービス。養殖が盛んなハマチのフライを挟んだ「直島バーガー」も無料提供する。

 直島は世界中からアートファンが集まる観光地だが、コロナ禍で客足は途絶え、木下さんの店も売り上げはほぼゼロ。従業員の給料は自身の貯蓄を取り崩して捻出している。「自分も苦境に立っているからこそ、最前線でウイルスと苦闘する医療従事者を応援したいと思った」と木下さん。東京の医療機関で働く友人の存在もあり、「自分にできることは何か」を考えた末、無料サービスを実施することにした。

 島内の他の事業者にも取り組みへの賛同を呼び掛ける考え。「島に観光客が戻ってくるきっかけになれば」と期待する。企画は1日に始め、今年いっぱい続ける。問い合わせはメール(arigato.pj.naoshima@gmail.com)。

(2020年07月05日 09時28分 更新)

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