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「N700S」岡山にもお目見え 東海道新幹線の新車両

JR岡山駅に到着した新型車両「N700S」の「のぞみ1号」=1日午前9時8分
JR岡山駅に到着した新型車両「N700S」の「のぞみ1号」=1日午前9時8分
列島の大動脈を担う新車両に鉄道ファンが熱い視線を注いだ
列島の大動脈を担う新車両に鉄道ファンが熱い視線を注いだ
車両側面にあるN700Sのマーク
車両側面にあるN700Sのマーク
 東海道新幹線の新型車両「N700S」が1日デビューした。13年ぶりのフルモデルチェンジで、走行性能、客室の設備が従来型より向上。列島を駆け抜ける新たな移動空間を実現した。本年度中に12編成、2022年度末までに40編成が入る。東京―新大阪間に加え山陽新幹線にも乗り入れ、主力車両としての活躍に期待が集まる。

 一番列車は東京発博多行き「のぞみ1号」。松木毅東京駅長の右手を挙げる出発合図で定刻の午前6時ちょうどに出発した。ホームであった式典で、JR東海の金子慎社長は「安全、安定、快適、環境の全てが最高の新幹線と自負している。多くのお客さまに旅行を楽しんでほしい」とあいさつした。1日は上下計4本が運行する。

 東京駅でN700Sに乗り込んだ相模原市の会社員田中義紀さん(47)は13年前のN700系登場の際も一番列車に乗ったという。「どう進化したのか、乗り心地が楽しみ。岡山まで行って、四国でうどんを食べます」。横浜市の竹内みどりさん(29)は、ともに鉄道ファンの友人男性と一緒。「試運転で偶然見たロゴが格好良かった。新横浜まで短い時間でも楽しみたい」と話した。

 岡山駅には午前9時すぎ、のぞみ1号が到着。ホームで待ち構えていた鉄道ファンら10人以上が、一斉にカメラを向けた。岡山市北区の大学4年の男子(21)は「待ちに待ったデビュー。久しぶりに明るいニュースでうれしい。いつか乗ってみたい」と話した。

 午前10時50分ごろ終点博多駅に到着すると、歓声が上がった。東京駅から乗った倉敷市の会社員中山隼さん(29)は「照明が明るく、乗り心地が良かった」と笑顔。仕事を休んで乗り込んだ徳島市の会社員藤沢知隆さん(38)は一番列車を狙い切符を購入。「電光掲示板も見やすく、外国人にも喜ばれそう」

 N700Sの「S」は最高を意味する「Supreme」の頭文字。座席のリクライニング改善や、グリーン車や一部普通車に横揺れ軽減の「フルアクティブ制振制御装置」を搭載し、リラックスできる座り心地になった。全座席にコンセントを配備。忘れ物防止のため、荷物棚は停車前に光る。車内で死傷者が出た事件を踏まえ、客室の防犯カメラを増設した。

 送電がなくてもリチウムイオン電池のバッテリーで自走可能。ブレーキ性能の向上で地震の揺れから止まるまでの距離も短縮した。台車には融雪ヒーターを設置した。

(2020年07月01日 10時20分 更新)

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