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「みんつく財団」代表理事を卒業 4年間の活動を振り返る

代表理事としての最後の理事会はオンライン会議形式で実施しました(左列中央が筆者、左列上が新代表理事の浅野さん)
代表理事としての最後の理事会はオンライン会議形式で実施しました(左列中央が筆者、左列上が新代表理事の浅野さん)
 6月22日に公益財団法人みんなでつくる財団おかやま(以下「みんつく財団」といいます)の代表理事を任期満了により退任しました。みんつく財団とはNPOなどの社会貢献活動を行う団体の寄付集めのお手伝いや、社会に貢献したいという個人の思いを寄付という形で社会貢献活動につなげる活動をしていている団体です(詳しくは、みんつく財団ホームページhttp://www.mintuku.jp/をご覧ください)

 任期中の4年間をご支援いただいた皆さまへの感謝とともに、まずは4年前に掲げていたいくつかの目標(私のブログhttps://ameblo.jp/niimihimawari/entry-12213676447.htmlからご覧いただけます)と一緒に振り返ってみたいと思います。

 弁護士の経験や知識を生かして遺贈寄付や不動産信託を活用した古民家再生事業のような専門知識が必要な分野に取り組みたいことも目標にしていました。遺贈寄付については、研修会を行ったり相談を受けたり遺贈寄付のお約束をいただいたりしたので、少し前に進めることができました。不動産信託を活用した古民家再生事業については、ほとんど何もできていませんが、不動産という地域の財産の活用は地域活性化に必要なので、これからも課題として取り組みたいです。

 民間資金を社会的課題の解決に生かすソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)や休眠預金口座の活用など新しい資金循環の仕組みについて、行政や企業への情報発信も活動目標に入れていました。岡山でも岡山市の「おかやまケンコー大作戦(https://kenkooo.jp/)」のようなSIBが実施されたり、休眠口座の活用が今年遂に実施されたりするなど予想通り現実に実行される段階となりました。みんつく財団でもこれらの新しい取り組みに参加できないか検討しましたが、現在のところ実際に参加するまでには至っていませんが、今後は、大きな流れなのでみんつく財団としても何らかの形で関係してくると思います。SIBや休眠口座は少し複雑なので今後当コラムで取り上げられればと思います。

 就任時に、力を入れたい分野として障がい者、子どもや高齢者の分野をあげていましたがこの点については、「割り勘寄付事業」や「ももたろう基金」などでみんつく財団としてさまざまな団体を支援できたと思います。

 「みんつくユース」を作って、若者にみんつく財団にかかわってもらう考えを持っていましたが、現在は学生インターンの受け入れという形で若者に参加してもらっていますが、さらに多くの若者にみんつく財団に関わってほしいです。

 就任時には、みんつく財団のファンを2万人(岡山県の人口の約1%・シティライトスタジアムの収容人数と同程度)にすることを目標にしていました。何をもってファンというか決めていませんでしたが、大変多くの方に応援していただいているので私の感覚では1万人くらいにはなったのではないかと思います。まだ2万人までにはなっていないと感じていますので、これからもみんつく財団のファンを増やすよう協力したいです。

 就任時に予想していなかった4年間の出来事は、やはり、西日本豪雨、新見市集中豪雨や新型コロナウイルスのまん延と災害が少ないと思われていた岡山県でも災害が起き続けていることです。これに対応するためにみんつく財団でも、ももたろう基金やにいみ復興基金を立ち上げて支援団体を通じて被災された方や被災地を支援しています。災害時のような非常時だからこそ民間団体で集めた資金を柔軟に迅速に被災地支援に届けることができました。支援事業の実行段階でも、西日本豪雨の際には、避難所ごとに一つの団体を作ってもらって避難所を支援したり、現在は新型コロナウイルスに対応した形での事業内容の変更を柔軟に認めたりできたのもみんつく財団の良さだと思います。

 こちらは予想外の良いこととして、晴れフレ岡山(https://local.readyfor.jp/areas/okayama/)やFAAVO岡山(https://faavo.jp/okayama)のように岡山県に地域密着型のクラウドファンディングが誕生したことです。8年前にみんつく財団を設立した当初はクラウドファンディングという言葉を知っている人がほとんどいなかったことを考えると、隔世の感もあり、地域での資金循環の仕組みの発展にみんつく財団も貢献できたのではないかと思います。

 この度、みんつく財団は、理事の半数にあたる3名が交代して新たなスタートをしました。代表理事は、設立当初から一緒に理事をしており、総社市で地域医療を支えている浅野直さんにバトンタッチしました。みんつく財団らしい部分は維持しつつ、新たな代表理事と理事の個性で新しいみんつく財団がつくられていくことを期待します。

 私は、みんつく財団の監事として残るのでこれからもみんつく財団の活動に関わり続けますが、これからはより地域の現場に近い活動も増やしていければと思います。

 代表理事在任中の4年間、皆さまご支援ご指導ありがとうございました。今後ともみんつく財団をよろしくお願いします。

 ◇

 大山知康(おおやま・ともやす)2006年から弁護士活動を始め、岡山弁護士会副会長など歴任し、17年4月から同会環境保全・災害対策委員長、18年4月から中国地方弁護士会連合会災害復興に関する委員会委員長。新見市で唯一の弁護士としても活動。市民の寄付を基にNPOなどの活動を支援する公益財団法人「みんなでつくる財団おかやま」の代表理事を20年6月まで4年間務めた。19年1月からは防災士にも登録。趣味はサッカーで、岡山湯郷ベルやファジアーノ岡山のサポーター。青山学院大国際政治経済学部卒。玉野市出身。1977年生まれ。

(2020年06月29日 18時10分 更新)

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