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真備の朝市、4カ月ぶり復活 豪雨被災者ら旧交温める

4カ月ぶりに再開した朝市。出店者や来場者はまだ少ないが、交流の場の復活に笑顔が広がった=14日
4カ月ぶりに再開した朝市。出店者や来場者はまだ少ないが、交流の場の復活に笑顔が広がった=14日
 新型コロナウイルスの影響で休止していた倉敷市真備町地区の朝市「井原線DE得得市」(真備船穂商工会役員でつくる実行委主催)が今月、4カ月ぶりに再開した。来場者には西日本豪雨後に仮設住宅などに移り、散り散りに避難生活を送る被災者も多く、旧交を温める場の復活を喜んでいる。

 朝市は地場産業の振興を狙いに1997年にスタートした。真備町地区を中心とした住民グループや事業所が、毎月第2日曜に同町箭田の井原線吉備真備駅前の広場に15ブースを設け、特産のタケノコを使ったコロッケやおこわのほか、野菜、生花などを販売している。

 2018年7月の西日本豪雨の影響でいったん中止となったが、昨年1月に復活。多い日には約500人の客でにぎわい、被災して地元を離れ、朝市で真備町を訪れるのを楽しみにしている来場者や出店者もいた。しかし、コロナ禍に見舞われ、今年3月から再び開催を見送らざるを得なくなっていた。

 2月以来の開催となった今月14日は、会場の2カ所に消毒液を設置するなど感染予防策を講じてもてなした。並んだのは8ブースと通常の半分程度だったが、名物の大判焼きや、たれの匂いが香ばしいアナゴのかば焼きに列ができ、開始2時間程度で完売した。集まった人は「元気そうじゃなぁ」「今どこに住んでるん?」と久々の再会を喜んでいた。

 昨年9月に真備町川辺に自宅を再建した男性(78)は「ご近所がまだ少ない上、外出する機会が減っていたので心待ちにしていた。同級生に会えてうれしかった」と笑顔を見せた。

 朝市実行委の中山悍慈委員長(74)は「被災者が真備とのつながりを感じられる貴重な催し。町外に避難している住民の帰郷を促す効果も期待しており、再開できて良かった」と喜んでいた。

 次回は7月12日午前8時から開かれる。

(2020年06月24日 10時05分 更新)

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