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美作市長辞職 市民や市議に驚き

教育長の人事案を否決した美作市議会の本会議=18日
教育長の人事案を否決した美作市議会の本会議=18日
 美作市の萩原誠司市長が市議会で教育長の人事案を否決された混乱の責任を取るとして辞表を提出してから一夜明けた20日、市民や市議からは驚きや戸惑いの声が相次いだ。

 「新聞を読んで知った。市民のために頑張っていると思っていたので、何の前触れもなく驚いている」と市内の男性(83)は話す。

 市議会は18日、教育長の人事案を賛成ゼロで否決。市長は翌日、岡本泰介議長に辞表を提出し、再出馬の意向を示した。

 ある市議は「任期途中の辞職に議論はあろうが、市民のためになると判断しての決断だろう」と理解を示す一方、別の市議は「賛同が得られないから辞めるのは職責放棄と市民に映る」と批判する。

 同市では、新型コロナウイルスで観光、飲食関連を中心に地域経済が打撃を受け、立て直しが急務。旅館従業員の男性(64)は「再起はこれから。市の支援が滞らないようにしてもらいたい」と注文する。

 定例会では、新型コロナの新たな対策費を計上した補正予算案が18日に上程されたが、人事案否決の影響で審議に入れないでいる。市議会は22日、議会運営委員が集まって対応を協議する。

 市長選は市選管への辞職通知から50日以内とされており、投票日は8月2日までの日曜に設定される見込み。市選管が21日に決定するが、すでに対抗馬擁立の動きもある。

 複数の関係者は、今回の市長辞職の背景には市議会との対立があると指摘する。市議会内の勢力が拮抗(きっこう)する中で、同日程で行われることになった市議補欠選(欠員1)の行方も注目される。

(2020年06月20日 21時05分 更新)

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