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岡山県が高梁の陸閘改良へ 50センチ高くし閉鎖の手間軽減

路面の溝を通して閉鎖する現行の陸閘
路面の溝を通して閉鎖する現行の陸閘
岡山県が高梁の陸閘改良へ 50センチ高くし閉鎖の手間軽減
 岡山県は今秋、高梁市落合町近似の国道313号に設けられ、高梁川増水時に市街地への水の流入を防ぐ「陸閘(りっこう)」の改良工事に着手する。操作の手間を減らす構造に切り替え、閉鎖に要する時間を短縮。高さも上がることで2018年の西日本豪雨と同等の浸水にも対応できるという。

 地上高2メートルの鉄製ゲート(長さ10・5メートル)を動かすために深さ50センチの溝に敷設されているレールを埋め、路面上に引き直す。地上高は2・5メートルになり、県備中県民局によると、豪雨時は周辺で推定最大2・3メートルに達した浸水にも耐えられる。

 現行の陸閘を操作する場合、溝を覆う重さ約50キロの鉄製蓋(ふた)19基を外し、レール上にたまった土砂をかき出してからゲートを閉める必要がある。改良後はこうした手間が解消され、操作時間は約20分短縮されて10分になり、作業人数も大幅に削減されるという。

 11月ごろ着工し、完了は21年3月末の予定。総事業費は約5千万円を見込む。

 陸閘は約40年前の設置以来、豪雨時を含めて一度も使われた記録がない。19年2月に行った点検では、レールのゆがみやさびが原因でゲートが動かず、県のずさんな管理状況が明るみになった。

 同県民局高梁地域管理課は「改良後は点検も簡単にできる。災害時はスムーズに操作できるようにしたい」としている。

(2020年06月16日 22時27分 更新)

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