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素材に工夫、夏用マスクで快適に 児島の繊維関連事業者が続々製造

着け心地を意識したマスクを作る蜂縁屋の藤原さん=児島産業振興センター
着け心地を意識したマスクを作る蜂縁屋の藤原さん=児島産業振興センター
 新型コロナウイルス対策として、倉敷市児島地区の繊維関連事業者が相次いで夏用のマスク作りを進めている。政府が呼び掛ける「新しい生活様式」でマスクの着用が求められる一方、暑い時期は体への負担増が指摘されており、各事業者は吸湿、速乾性のある生地を採用したり、見た目にも涼しげな色で仕上げたりと工夫を重ねている。

 生地裁断などを手掛ける蜂縁屋(児島駅前、児島産業振興センター内)は、着け心地を意識してガーゼを使った。口元を覆う内側には、不織布のシートが入るポケットを付け、フィルター効果を狙っている。

 今年2月、伝統道具の「手のみ」を使った裁断を主力に創業。家族にマスクを作ったのをきっかけに製造を始め、販売している。藤原惇希さん(29)は「体に熱がこもらないように形状を考えた。本業の裁断と合わせて力を入れたい」と意気込む。

 縫製品加工業の晃立(児島小川)は、今春販売を始めたデニム生地のマスクを、夏向けに改良。内側に、速乾性などのある生地を使い、快適さを求めた。同社は「気温が高くなると、子どもはマスクを嫌がりがち。安心して着けられるように考えた」と言う。

 「国産ジーンズ発祥の地」として知られる児島らしく、ジーンズメーカーのビッグジョン(児島田の口)は、接触冷感や消臭機能を備えた生地によるデニムマスクを扱う。

 女性衣料販売店「レジカジンナ」を営むレイヤード・ジャパン(児島駅前)は、綿素材で軽さを意識し、ライラックの花をイメージした紫や、アイスグレーといった爽やかな色の製品を販売する。織物メーカー・ショーワ(児島稗田町)は、綿糸とともに、吸水性や吸湿性を持つという和紙糸による生地を使ったマスクをそろえる。

 ジーンズ店が軒を連ねる「児島ジーンズストリート」(児島味野)に、マスクの自動販売機を設けたのは、自動車シート縫製の渋谷商店(児島下の町)。品ぞろえの多くが夏向けで、同社は「肌触りを意識して内側にシルクを使った。夏に着けてほしい」と呼び掛ける。

(2020年06月10日 18時34分 更新)

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