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勝央の特養で入所者虐待 食事減らし、暴言吐く

職員による入所者への虐待が明らかになった特別養護老人ホーム・南光荘=勝央町美野
職員による入所者への虐待が明らかになった特別養護老人ホーム・南光荘=勝央町美野
 岡山県勝央町美野の特別養護老人ホーム・南光荘で20人を超える職員が複数の入所者に対する虐待を繰り返し、4人が解雇されていたことが6日、施設側への取材で分かった。町は施設から聞き取りをして虐待があったと断定。報告を受けた県が近く調査に入る。

 施設を運営する社会福祉法人勝明福祉会によると、介護担当職員の約半数に当たる22人が、入所者約70人のうち11人に対して、決められた分量の食事を与えなかったり、「はよう食え」といった暴言を吐いたりしていた。バリケードをつくって部屋から出られなくしたり、ズボンのひもを強く縛って脱げないようにしたりもしていた。

 3月に町に「職員が入所者の腹をひもで強く縛る行為をしている」という匿名の通報が寄せられ、発覚した。虐待が始まった時期は明確ではないが、少なくとも昨年から続いていたという。

 法人は、中心的に関わったとみられる職員4人を4月に解雇し、被害者とその家族に謝罪した。小椋由紀恵施設長は「入所者と家族の皆様に深くおわびする。サービスの向上と信頼回復に努めたい」と話した。

 町は5月、施設から提出された改善計画と聞き取り調査の結果を県に報告。県指導監査室は「報告を踏まえて、速やかに施設に監査を行って調査する」としている。

 解雇された4人は5月、不当な解雇に当たるとして岡山地裁に労働審判を申し立てているという。

(2020年06月06日 19時40分 更新)

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