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医師3人「過失ない」病院提訴 岡山済生会、脊椎手術中止問題

 岡山済生会総合病院(岡山市北区国体町)が1月以降、脊椎に関する全ての手術を中止している問題で、術後の患者に合併症が生じたとして中止を命じられた同病院の脳神経外科医3人が3日、岡山市内で記者会見した。3人は「手術に過失はない」と改めて強調し、病院側に損害賠償を求める訴えを岡山地裁に同日起こしたことを明らかにした。

 同病院によると、3人が担当する難病「後縦(こうじゅう)靱帯骨化症(OPLL)」の手術を巡り、昨年8~10月、患者2人に術後の合併症が生じたとして、院長名で手術の中止を命じたとしている。

 会見で3人は、術後に一定割合で生じる通常の合併症で、患者もリハビリなどで回復傾向にあるとし「中止命令は医学的根拠を欠いている」と主張。「手術を待っている患者も大勢おり、訴訟などを通じて状況を打開したい」と話した。

 訴訟では、手術の中止命令は医療行為の妨害でパワーハラスメントの一環だとして病院の運営法人などを相手に、総額約2380万円の損害賠償を求めた。3人は既に命令の無効を求める仮処分を地裁に申請している。

 一方、病院側も2日に記者会見し、中止を命じた山本和秀名誉院長らが「医療過誤があったと強く疑われる」とした上で、「患者の安心安全を担保できない以上、中止はやむを得ない。原因究明を進めていく」と述べた。

(2020年06月03日 22時38分 更新)

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