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部活動再開、久々に活気 県立高校 感染防止へ「密」回避も

ソフトボール男子の東岡山工ナインは3カ月ぶりの練習に臨んだ=岡山市、竜之口スポーツ広場
ソフトボール男子の東岡山工ナインは3カ月ぶりの練習に臨んだ=岡山市、竜之口スポーツ広場
屋外で体幹を鍛えるトレーニングに励む西大寺の剣道部員=岡山市、西大寺武道館前
屋外で体幹を鍛えるトレーニングに励む西大寺の剣道部員=岡山市、西大寺武道館前
距離を取り、一人打ち込みをする柔道の光南の選手=光南高
距離を取り、一人打ち込みをする柔道の光南の選手=光南高
 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて休校中だった岡山県立高校で1日、授業が再開されたのに合わせ、運動部活動も多くの学校で練習自粛を解除した。部員がそろってのトレーニングが3カ月ぶりとなる学校もあり、グラウンドや体育館に久々に活気が戻った。一方、「密」な状態を避けるなど感染防止を念頭に、慎重に始動する様子も見られた。 

 岡山市内の県立校は3月上旬から続く部活休止がやっと解けた。ソフトボール男子で昨夏9年ぶりにインターハイ出場を果たした東岡山工は新入生を含む18人が汗を流した。3カ月ぶりの練習に、山本雅彦監督は「体は全然動いていないが元気な姿を見られただけで良かった」と目を細める。

 出場を目指したインターハイは中止となったが、県高校総体の代替大会が開催されると想定して状態を上げていく。大村優明主将(3年)は「夏までの少ない時間の中で後輩に何か残せるように全力で取り組む。そのためにも高校で頑張ってきた成果を見せる機会を与えてほしい」と訴えた。

 バレーボール男子の岡山東商はスパイク練習など約1時間半の軽めのメニュー。活動休止中は監督から送られてくる動画などを参考に各自で体力維持を図ってきたという。最大の目標は、6年連続出場を狙う来年1月の全日本高校選手権(春高バレー)。部活動が楽しみで前夜は寝付けなかったという内田晶斗主将(3年)は「インターハイが中止になり、春高に懸ける思いはますます強くなった。必ず岡山で1番になる」と意気込んだ。

 接触回避が難しい競技では従来の練習メニューをがらりと変える学校も。剣道で全国常連の西大寺は走り込みや体力強化中心。笠井哲也監督は「当面は竹刀を握る頻度は減る。日本古来の武道に新しい練習を取り入れる機会にしたい」と言う。

 同校の剣道部はスポーツ推薦で大学に進む生徒が多く、伝統的に卒業まで引退しない。昨年のインターハイで女子個人3位の山本真生(3年)は「優勝を目指していた大会がなくなった悔しさはあるけど私には将来の夢もある。今日を新しいスタートにして、残り10カ月の部活に全力で取り組む」と爽やかに話した。

 柔道の光南は常時、武道場の窓と扉を開放。相手と組まず、技を繰り返す一人打ち込みを黙々とこなした。練習後は畳の除菌もした。対人での稽古はしばらく見送る予定で、男子の小山和輝主将(3年)は「飛沫(ひまつ)を防ぐため大声は出さないようにしている。組み合って練習したいが仕方ない。今できる練習をして力を付けていく」と語った。

(2020年06月02日 17時32分 更新)

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