山陽新聞デジタル|さんデジ

3水系全44ダム 事前放流可能に 河川事務所が岡山県などと協定

事前放流に関する協定締結が報告された高梁川流域4市長らとのテレビ会議=岡山市北区鹿田町、岡山河川事務所
事前放流に関する協定締結が報告された高梁川流域4市長らとのテレビ会議=岡山市北区鹿田町、岡山河川事務所
 国土交通省岡山河川事務所は29日、岡山県内を流れる1級河川3水系(高梁川、旭川、吉井川)について、全てのダムで大雨に備えて事前放流を可能にする治水協定を県や関係市町などと締結した。西日本豪雨を踏まえ、昨年から一部のダムで実施しているが、今年の出水期(6月中旬)からは全44カ所で運用することになる。

 協定は水系ごとにダム管理者、河川管理者、利水者で締結。事前放流を行う基準や放流量、情報共有の在り方などを定めた。大雨などにより河川の水位が高まると予測される場合、ダム管理者が基準に従ってダムの水を放流する。

 3水系のうち、豪雨で甚大な浸水被害をもたらした高梁川水系についてはこの日、流域4市(倉敷、総社、高梁、新見)の市長らにテレビ会議で報告された。

 同水系には、既に事前放流の実績がある県管理の河本ダム(新見市)や中国電力管理の新成羽川ダム(高梁市)を含む計20カ所で運用を行うこととなり、倉敷市の伊東香織市長は「出水期に向けて安全度が高まる。住民への情報提供をしっかり取り組む」と述べた。

 ダムは、旭川水系は全11カ所、吉井川水系は全13カ所が対象となる。

 国は河川の氾濫が相次いだ西日本豪雨や昨年の台風19号を教訓に、国管理の1級水系を対象に5月末までに事前放流に関する協定を結ぶ方針で、3水系でも協議を進めていた。

(2020年05月29日 22時41分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ