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真備の生活情報サイトが優秀賞 総務省主催のICTコンテスト

倉敷発の復興支援サイト「まびケア」から派生した「まちケア」。一連の取り組みが、ICT地域活性化大賞の優秀賞に選ばれた
倉敷発の復興支援サイト「まびケア」から派生した「まちケア」。一連の取り組みが、ICT地域活性化大賞の優秀賞に選ばれた
 西日本豪雨で被災した倉敷市真備町地区の住民向けに開発・運用された生活支援情報サイトが、総務省主催の「ICT(情報通信技術)地域活性化大賞2020」で大賞に次ぐ優秀賞に輝いた。病院や飲食店の復旧状況などをリアルタイムで地図上に表示する支援ツールで、昨秋に台風被害を受けた東日本の被災地でも有効活用された実績が高い評価につながった。

 同大賞は、地域の課題解決や活性化にICTを利活用した全国の先進的な事例を対象に表彰する。今回は68件の応募があり、大賞1件、優秀賞3件などが選ばれた。

 サイトは同市真備町地区出身の神原咲子・高知県立大大学院教授(公衆衛生)が、豪雨に見舞われた18年7月、診療を再開した医院や食事を無料提供する店舗の住所一覧が避難所に雑然と張り出されている状況を見て発案。ビッグデータの活用に取り組むデータクレイドル(同市阿知)と共同開発し、「まびケア」の名称で同月下旬から運用を始めた。

 コンビニや薬局の復旧状況など掲載する項目を随時追加し、復興ボランティアにも活動がてら情報を寄せてもらって更新。運用開始直後の18年7月31日は734件のアクセスがあり、8月末までに3千超に上った。

 台風被害に遭った東日本でも神原教授が協力し、千葉、長野、宮城県を支援対象とした派生サイト「まちケア」を立ち上げ、充電スポットや給水場所などの情報を配信した。

 神原教授は「東日本の被災地で活用した実績も踏まえ、減災力を高めるツールとして評価された。サイトの改良とともに、より効果的な運用に向けて自治体との連携も模索していきたい」と話している。

(2020年05月26日 09時44分 更新)

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