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岡山県中学総体、初の中止決定 コロナ感染の危険性拭えず

 新型コロナウイルス感染の危険性が拭えないとして、岡山県中体連は20日、7月下旬を中心に開催予定だった第58回県中学校総合体育大会を中止すると発表した。陸上やサッカー、卓球など計16競技が各地で行われ、約8千人の出場が見込まれていた。1963年に第1回大会が開かれて以来、中止は初めて。

 県内中学生アスリートが集い、3年生にとっては集大成となる大会。多くの競技が全国中学校大会や中国中学校大会の予選を兼ねているが、両大会とも既に中止が決まり、県総体の開催可否が検討されてきた。県中体連はこの日までに緊急の常任理事会などで協議し、感染リスクや休校措置に伴う部活動の休止で選手の準備が整っていないことを踏まえて判断した。

 県中体連の山田浩司会長(吉備校長)は「生徒や関係者の健康と安全を守るための苦渋の決断。ただ大会に向け、必死に頑張ってきた3年生のことを思うと心が痛む」と話した。

 一方、備前西や備南東など県内6地区で6月を中心に開かれる地区総体については、代替の大会開催を模索する方針。各地区ごとに部活動の再開状況やウイルス感染の現状を見据え、調整する。

 全国大会出場権を争う11月の駅伝、来年1月のスキーの県大会については今後協議する。中国地方では他の4県も県総体の中止を決めている。

 県総体の取りやめで、このまま引退する最終学年の生徒もいるとみられる。軟式野球で昨年の県王者となった竜操の大東康雄監督は「(中止は)覚悟していたが、生徒にどんな言葉を掛ければよいのか。3年生はやり切れない気持ちでいっぱいだろう」と語った。

(2020年05月20日 20時47分 更新)

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