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真備の公園に曲がったフェンス 西日本豪雨の濁流伝える

倒れたフェンスに草や泥がこびりついたままの公園。濁流の勢いのすさまじさを今に伝える
倒れたフェンスに草や泥がこびりついたままの公園。濁流の勢いのすさまじさを今に伝える
 フェンスは根元からねじ曲がり、金網には流れてきた草や泥土が絡まったまま―。2018年7月に起きた西日本豪雨で甚大な被害を受けた倉敷市真備町箭田地区にある公園だ。被災から6日で1年10カ月。今も、濁流の勢いのすさまじさを伝えている。

 公園は、氾濫した小田川に近い民間開発の住宅団地にある。高さ約1・4メートルのフェンスは10メートルにわたって大きく傾き、金網の草や泥はいまだに手で取れないほどこびりついている。川との間に建物などがなく、土手が正面に見える。

 団地内に住む男性(70)は「寝ていたら床下からごう音が聞こえ、跳び起きた。部屋の畳が浮き上がり、すごい速さで2階まで漬かった」と、水の勢いの激しさを振り返る。河田さん夫妻は屋根に上って一命を取り留めた。

 周囲の住宅はリフォームや新築で再建が相次ぎ、真備町は生まれ変わりつつある。対照的に時が止まったような公園が、大水害の記憶と教訓を今に伝えているようだ。

(2020年05月06日 12時03分 更新)

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