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ALT、新学期までに来岡できず コロナで出入国制限 県内9校影響

ALTが参加する英語の授業=2018年、総社市立昭和中
ALTが参加する英語の授業=2018年、総社市立昭和中
 新型コロナウイルスの感染拡大による世界各国からの出国制限、日本への入国制限などのあおりを受け、一部のALT(外国語指導助手)が今学期の授業スタートまでに来岡できない事態となっていることが分かった。少なくとも県立や岡山市立学校の9校は影響を受ける見込みで、各教委の担当者は事態の長期化を懸念している。

 県立学校では、欠員補充で採用されたオーストラリアの女性講師が、同国が国民の出国を制限していることから、12日の来日予定が大幅に遅れる見通し。女性は高梁、新見市の高校と特別支援学校の計4校の英語を担当する予定だったが、県教委は当面、日本人教員のみで授業を行う。

 岡山市立では、小中4校の英語を受け持つ米国の女性講師、高校1校の中国語を担当する中国の女性講師が日本の入国制限などから渡航が見送られている。他の自治体でも母国で自宅待機を強いられ、不透明になっているケースがあるという。

 文部科学省は3月25日、ALTが当初の計画通りに授業に参加できない場合、可能な範囲で指導計画を変更したりICT(情報通信技術)機器を使って交流したりすることなどを各都道府県教委に求めた。岡山県教委も柔軟な対応を取るよう各県立学校や市町村教委に通知している。

 県立学校に配置するALTは、契約更新の時期が主に7、8月ごろ。県教委高校教育課は「現状が夏まで続けば影響がさらに大きくなる。ALTは補助的な役割とはいえ、授業でネーティブの外国語に触れる機会がなくなってしまう」と危ぐしている。

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(2020年04月06日 22時22分 更新)

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