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学校再開へ感染予防対策を発表 岡山県教委、時差登校やバス増便

新型コロナウイルスの感染予防対策について話し合った興陽高の会議=1日
新型コロナウイルスの感染予防対策について話し合った興陽高の会議=1日
 岡山県教委は3日、県立学校の7日からの再開に向け、新型コロナウイルス感染予防の新たな対策を発表した。子どもの登校時間をずらしたり、特別支援学校のスクールバスの台数を増やしたりする。

 新たな対策は、文部科学省が学校の休校対応などについてまとめたガイドラインを1日に改定したことを踏まえて決定。電車で通学する生徒の多い高校などでは始業時間を遅らせる。特別支援学校では14校のうち10校でスクールバスを利用しており、台数を増やして1台当たりの密度を下げる。

 始業式などの式典や集会は校内放送に変更するなどして密集を避ける。部活動は当面、合宿や対外試合を行わないこととした。

 この日、県庁で開かれた県の新型コロナウイルス感染症対策本部会議で鍵本芳明教育長が報告した。教育長は「子どもたちに学ぶ機会を提供し、心身の健康を確保することを考えないといけない。三つの密(密閉、密集、密接)を避けて感染を拡大させないように対策を徹底する」と述べた。

 また同会議で県保健福祉部は、首都圏などで病床が逼迫(ひっぱく)しつつある状況を踏まえ、県内でも軽症者や症状のない感染者を受け入れる施設のリストアップに着手したことを明らかにした。ホテルや研修場などを想定しているという。

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 当初予定通りの再開を目指す県立学校の現場は、大詰めの対応に追われている。県内では新型コロナウイルスの感染者が連日確認され、市立小中や幼稚園の休校園継続を決めた自治体もあるが、県教委は日々変わる状況を注視しつつ「児童生徒を万全の態勢で迎えたい」と準備を急ぐ。

 県教委は3月下旬、県立の中高や特別支援学校など69校に対し、感染予防対策を講じた上で新学年の始業式から再開するよう周知している。始業式は天城中・高(倉敷市藤戸町天城)が7日、他の学校は8日に予定する。

 興陽高(岡山市南区藤田)では1日、教職員約20人による会議を開き、生徒が発熱した場合に保護者とやりとりする手順を確認。4、5月に予定している学校行事の開催の見直しについても話し合った。

 山村修校長は「外国では10代が亡くなったケースもある。学校での生活を心配する保護者もいると思うので、安心してもらえる環境づくりを最優先に考えていきたい」と表情を引き締める。

 これまでに、毎朝の検温▽発熱時の登校自粛▽手作りも含めたマスクの着用―などを生徒や保護者に求めることを決定。教室のドアノブや手すり、スイッチなどは1日1回消毒し、休憩時間には定期的に換気することとした。

 他の県立中高もおおむね同じような対応を取る方針。水島工業高(倉敷市西阿知町)では、4月中に体育館で予定している集会の形式を変更することも決めた。全校生徒が集まるのをやめ、時間をずらして学年ごとに実施する。倉敷中央高(同市西富井)は、福祉科が5月から市内の福祉施設で行う予定だった実習を先延ばしするよう調整している。

 一方、普段からケアが必要な知的障害者が通う東備支援学校(備前市福田)は感染予防をさらに徹底し、スクールバスで互いに間隔を空けて座ってもらうことなども検討している。

 3日に新たな対策を発表した県教委は「学校現場が混乱しないよう、今後もしっかりとした感染予防対策の目安を示していく。学校ごとに状況は違うので、各校長らとも連携しながらきめ細かく対応したい」としている。

(2020年04月03日 21時45分 更新)

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