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岡山県内の特別支援学校教諭の成…

 岡山県内の特別支援学校教諭の成沢真介さん(57)は、自閉症など発達障害のある子どもとの関わり方を著書でも伝えている。気持ちを表したり他人の言葉を理解したりするのが苦手な子たちだ▼例えば、その一冊の「虹の生徒たち」に出てくる小学4年の男児は教師が厳しく指導すると、ひっかいて教室を飛び出してしまう。担任になった成沢さんは、近寄られると何かされるという条件反射のようなものが身についていると考えて、叱るまいと決心する。「今の返事、いいねえ」など無理やりにでもほめるうち、困った行動はなくなったそうだ▼自閉症であろうとなかろうと、目の前の子を分かろうとすることが大切だという。それには大人の想像力と気持ちの余裕が必要、と▼きのうは国連の定めた「世界自閉症啓発デー」だった。県内でも岡山城天守閣(岡山市)などがシンボルカラーのブルーにライトアップされた。備中国分寺五重塔(総社市)では8日まで続く▼新型コロナウイルスの感染拡大による一斉休校は、こうした子にも大きな影響を与えた。休校中の受け皿が十分でないケースは保護者が苦労したとの記事を山陽新聞デジタルで読んだ▼支援学校を含む岡山県立学校は来週の始業式から再開する。先生も保護者も不安を抱えながらだが、子どもの気持ちには努めて敏感でいたい。

(2020年04月03日 08時00分 更新)

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