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映画「終わった人」定年男に共感 浅口出身・中田秀夫監督に聞く

映画「終わった人」に込めた思いを語る中田監督=大阪市

映画「終わった人」のパンフレット

 定年を迎えたエリートビジネスマンの悲哀をシリアスかつユーモラスに描いた映画「終わった人」が9日、全国公開される。公開に先立ち中田秀夫監督(浅口市出身)が大阪市で取材に応じ、作品に込めた思いを語った。

 内館牧子のヒット小説を映画化。主人公・田代壮介(舘ひろし)は定年で暇を持て余し、美容師の妻・千草(黒木瞳)や娘にも距離を置かれる。壮介は通い始めたカルチャースクールの受付嬢(広末涼子)に思いを寄せる一方、IT会社社長の誘いで同社顧問に。ところが社長の急死、経営破綻と思わぬ事態が待ち受ける。そんな中、古里の旧友たちの友情、妻との絆に心救われるストーリーだ。

 「若い女性へのロマンスなどコミカルな部分も多いが、物語として集約すべきは夫婦の話。定年を迎えてなお、より良き自分でありたいともがく男の話でもある」と中田監督。さらに「2時間の映画に収めるには波瀾(はらん)万丈すぎる話。実際は30分余分に撮影し、編集で切り詰めリズム感を出した」と明かす。

 配役は「コミカルなシーンは絶妙な間合いが重要で、それを支える運動神経も必要。綿密にキャスティングした」。家を追い出された壮介がカプセルホテルに泊まる場面で「棺おけのようだ」と言うわびしいせりふを、舘の発案で「落ち着くな」と変更。占有感がありなぜか居心地が良いという微妙なニュアンスを表現できたという。

 「リング」などホラー作品を多く手掛けた中田監督だが、「夫婦ものも撮りたかった。虚構のホラーと違い、50代、60代、その子ども世代が自分と重ね合わせ『分かる、分かる』と共感し、ほっこりしてもらえる作品を目指した。誰もが体験する定年という普遍的テーマを考えるきっかけにしてほしい」と話した。



 「終わった人」はイオンシネマ岡山、TOHOシネマズ岡南、MOVIX倉敷などで公開予定。

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