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岡山発映画ニュース

20年間で自主映画27本製作 岡山のNPOシネマファクトリー

2018/07/05 10時28分 更新


新たな作品づくりに向けて打ち合わせする吉田さん(左)と福田さん


「ふうがわりい 前編」の一場面

 自主映画を作っているNPO法人シネマファクトリー(岡山市)が今年、20年の節目を迎えた。これまでに手掛けたのは短編を含む27本。メンバーたちは「続けられたのはボランティアで協力してくれた人たちのおかげ」と言い、「観客に満足してもらえるような映画を1本でも多く残したい」と意欲を燃やし続けている。

 シネマファクトリーは1998年、映画業界でフリーのスタッフとして活動する福田良夫さん(45)=同市北区=が、岡山県内の会社員や学生らに呼び掛けて立ち上げ、2011年にNPO法人化した。

 人間ドラマやエンターテインメント系など幅広いジャンルの作品を製作。一流詐欺師を目指す主人公が偽霊能力者に扮(ふん)し、金持ちをだます「お遍路巡礼ツアー」を計画する娯楽作品「さぬき巡礼ツアー」は、2011年の「さぬき映画祭」(同祭実行委主催)で奨励賞を獲得した。

 唯一の理解者である母を亡くした知的障害がある中年男性の生きる姿を描いた「しゃけは涙」(10年公開)、大型商業施設が撤退し買い物難民であふれる2030年の岡山市を舞台にした「ふうがわりい 前編」(14年公開)など、人生や社会の在り方に目を向けた作品も多い。

 毎回費用の捻出に苦労しながら、声掛けに応じてくれたボランティアに役者やスタッフを務めてもらうなど、限られた予算で製作を続けてきた。1、2カ月間、2時間程度の睡眠で撮影や編集を続けることもあり、「周りにかなりの負担をかけてしまう。予算、マンパワーを集めるのは大変」と福田さん。現に17年に上映予定だった「ふうがわりい 後編」は、資金が集まらず撮影に取り掛かれていない。

 それでも福田さんは「見た人の人生にずっと影響するような、余韻の残る映画をつくりたい」と前を向く。同法人代表の吉田摩弥子さん(47)=同市北区=は「シネマファクトリーの映画なら、どれを見ても面白いと思ってもらえるような“ブランド”にしていきたい」と話している。

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