ハートの“葉”木につるす　冬はイルミネーション彩る

　緑豊かな丘陵に、ヨーロッパの雰囲気を醸し出したチャペルがひときわ目を引く。結婚式に使われているトワホールだ。そのそばに、ハート形の“葉”をつけた「幸せの木」がある。恋人や新婚カップルが葉に見立てたプレートに願いを書いてつるす。
　幸せの木は、総合グラウンド、美術館、ホテルなどが集積した、「愛」がテーマの多目的パーク「バレンタインパーク作東」の一角にあり、高さ3.8メートルのステンレス製。「恋人の聖地」に選ばれた３周年記念事業として2011年に整備された。美作市が国際姉妹都市縁組しているフランスのセント・バレンタイン市の「木の葉に願いを込めて木に捧げると願いがかなう」という言い伝えにならったという。
　「ずっと一緒にいようね」「幸せな家庭をつくろう」―。真ちゅう製の“葉”には二人の名前と、それぞれの願いが記されている。300枚程度つるすことができる。風が吹くと、枝と葉が触れ合い、カンカンと軽やかな音が響く。
　敷地内には、「愛の画家」として知られる旧作東町名誉町民のフランス人芸術家レイモン・ペイネ氏（1908～99年）の作品を所蔵、展示する「作東美術館」もあり、散策がてら足を運んでみるのもいいだろう。12月にはイルミネーションがパーク内を彩り、幻想的な雰囲気に包まれる。