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高齢の母の声が不明瞭

2018/03/22 11時09分 更新

Q:離れて一人暮らしの母(82歳)が最近、電話での声がはっきりしなくなり心配しています。何か良い方法はありませんか。

A:腹式呼吸でしっかりと声を出し、加湿と水分補給で声帯の潤いを保つ

 声は呼吸による肺からの吐く息(呼気)によって声帯が振動して音源が生み出され、構音器官の声道(咽頭、口腔、鼻腔)で共鳴し、口から出る時に言葉になります。

 声は年齢とともに変遷します。これは呼気圧、声帯、声道の変化によります。

 加齢とともに唾液が減少して口が渇き(ドライマウス)、舌の動きが悪くなります。唾液腺のマッサージで唾液分泌を促します。舌や口周囲の筋力が低下すると、発声しにくくなります。軟らかいものを多く食べ、会話しなくなると筋力はさらに衰えます。歯が抜けるなどの歯並びの悪さ、合っていない入れ歯などでは発声時に空気が漏れ、発音が不明瞭になります。

 声帯の筋力が衰えると振動しにくくなり、声がかすれます。声帯がやせ細り萎縮すると、きちんと閉じなくなった声帯のすき間から空気が漏れ、声がかすれ、声が長く続かなくなります。声帯のすき間から異物、食物が気管に入ると、誤嚥(ごえん)性肺炎を起こすことがあります。高齢者の肺炎の70%は誤嚥に関係しています。

 声の老化を防ぐには、腹式呼吸でしっかりとした声を出し、話したり歌ったりして、口、舌、声帯の筋肉を鍛えることが大切です。また、声帯の潤いを保つため加湿と水分補給が必要です。

 高齢者の一人暮らしは介護の問題も出てきますので、専門医できちんと診てもらってください。

先生紹介

  • 川上晋一郎 先生

    川上耳鼻咽喉科・アレルギー科
    岡山市南区箕島1273-6
    086-281-3939
    川上耳鼻咽喉科・アレルギー科 院長 医学博士。岡山大学医学部卒業。広島日赤・原爆病院、筑波大学耳鼻咽喉科講師、岡山大学耳鼻咽喉科講師を経て、1991年開業、現在に至る。日本耳鼻咽喉科学会専門医。

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