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のどの異常感と後鼻漏

2017/12/07 09時00分 更新

 風邪の後、疲労時、ストレスがある時などにつばを飲みこむと、喉のつかえた、イガイガした、はれた感じの異常感をしばしば経験します。

喉の異常感症の原因はさまざま
がん恐怖症で症状を訴える人も


 気道は鼻と口を介して咽頭(いんとう)、喉頭(こうとう)、気管、肺とつながっているため、冷たい風、細菌、ウイルス、花粉などが肺まで入り込みます。寒くなると、鼻や喉の調子が悪くなり、鼻汁、鼻づまり、咽頭痛、せき、たんなどの症状が出ます。いびき、睡眠時無呼吸症候群が起こると口呼吸が主となり、喉の乾燥を引き起こし炎症、違和感が起こりやすくなります。

 のどの異常感の受診理由の一番はがん恐怖症です。異常感症の1%に悪性腫瘍があると言われていますが、原因は扁桃、咽喉頭の慢性炎症が最も多く、アレルギー、慢性気管支炎、胃酸の逆流による食道炎などもあります。

後鼻漏は粘りの強い鼻水により
喉の不快感を感じる症状


 鼻水が前に出るとかみやすいのですが、後方部はかみ切れず、喉に流れる症状を後鼻漏(こうびろう)と言います。鼻水の一部がのどに回るのは生理的な現象ですが、その量が多くなり粘りが強くなりべったりと付着すると不快感を伴います。最近、健康番組やネット情報で見られるためかよく質問を受けます。これはアレルギー性鼻炎や副鼻腔(びくう)炎でみられる症状ですが、特に副鼻腔炎に伴う後鼻漏はたんや口臭の原因になるだけでなく、のどや気管を刺激してせきの原因になることもあります。また、持続性のせき、たんを主症状とする慢性の気管支炎を引き起こすこともあります。

 後鼻漏は喉の不快感として感じることが多いのですが、原因は鼻にあります。時には鼻の突き当たり(上咽頭)の炎症が後鼻漏の原因となったり、不快感を増強したりすることもあります。

 診断は鼻から鼻・咽・喉頭ファイバーでビデオ記録し観察すれば、喉に張り付いた後鼻漏が見られます。治療の基本は鼻の病気を治すことです。適切な抗生剤、鼻、喉のネブライザー治療を行います。慢性化すると治りにくいこともありますので早めに耳鼻咽喉科を受診して治療を受けてください。

先生紹介

  • 川上晋一郎 先生

    川上耳鼻咽喉科・アレルギー科
    岡山市南区箕島1273-6
    086-281-3939
    川上耳鼻咽喉科・アレルギー科 院長 医学博士。岡山大学医学部卒業。広島日赤・原爆病院、筑波大学耳鼻咽喉科講師、岡山大学耳鼻咽喉科講師を経て、1991年開業、現在に至る。日本耳鼻咽喉科学会専門医。

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