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橋本義肢製作が片まひ向け装具 自然な歩行をアシストする新型

2018/06/09 10時35分 更新


自然な歩行をアシストする新型装具

 福祉用具メーカーの橋本義肢製作(岡山市南区浦安西町)は、脳卒中による片まひの人ら向けに、自然な歩行をアシストする新型装具を製品化した。歩行パターンをセンサーで感知し、足首の動きを制御する自社開発のダンパー(衝撃吸収装置)を採用。高いリハビリ効果が期待できる装具として普及を図る。

 新型装具は、チタンフレームと樹脂製の足底で構成し、面ファスナーなどで膝から下に装着。250グラムと軽量で、手軽に使えるのが特徴という。

 足底に圧力センサー、関節付近に傾きを計測するジャイロセンサーを組み込み、足の上げ下げや歩く速度を判別。足が上がると、つま先が垂れ下がってつまづかないよう装具の関節が固定され、着地後は体重移動がスムーズにできるよう緩められる。

 動きを制御するダンパーは、磁場に反応して瞬時に固まったり、軟らかくなったりする「MR流体」と呼ばれる液状物質を内蔵。歩行のタイミングに合わせて強弱を付けながら磁場を発生させ、関節部分の動きをコントロールして歩行を支える。電源としてリチウムイオン電池を搭載。ダンパーは装具用部品として国際特許を取得している。

 高齢化で脳卒中患者が増える中、片まひの歩行障害をサポートする装具ニーズは高まっている。ただ、現在は足首の関節を一定の角度で固定している装具が主流で、足首の回復段階に応じた歩行姿勢の変化に対応できず、動作がぎこちなくなりやすいという。

 同社は2003年、新型装具の開発に着手した。国立研究開発法人の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)や、岡山県内の中小企業の研究開発を支援する「きらめき岡山創成ファンド支援事業」の助成を受けて製品化。リハビリ施設での実証試験を経て、県内外の医療機関やリハビリ施設向けに販売を始めた。商品名は「MR―AFO」で、価格は80万円(税別)。

 橋本泰典社長は「回復まで一貫してリハビリに使える。機能性や利便性の高さをPRして浸透させたい」と話す。

 橋本義肢製作は1961年設立。資本金1千万円、売上高約10億円(18年3月期)。社員74人。

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