岡山市街地で発生する特ダネをいち早く見つける作品。東山の岡山国際ホテル屋上に世界最高クラスの超高倍率カメラを設置し、旭川の河川敷や橋の上、神社の境内で起こる「ニュース」をとらえる。「カメラマンとして、短時間で見る人が驚いたり、何かを感じたりしてもらえるものにしたかった」という。最大260倍まで迫るズームは驚きの映像だ。さすがに高画質なテレビCMに向かないが、ネット向きの企画にはぴったり。最新機器をフル活用した旬な映像。それも「ニュース」だろう。
ただのカメラマンじゃない。20代のころから写真を中心とした地域雑誌をつくってきた。カメラはそのために独学で覚えた。今もフリーマガジン「HMB(ひげ・眼鏡・帽子)」を不定期に発行する。自らのトレードマークでもあるひげと眼鏡と帽子は、なぜクリエーターに受け入れられているのか? 疑問に思って東京をはじめ岡山県内外の人たちにインタビューしてまわった。「答えは面倒くさいからだった」と笑う。広告写真をメーンに活動中。4月には総合的にウェブや出版も手掛ける新会社「ヒゲとメガネ」を設立。「一瞬で人を感動させる写真の可能性を広げていきたい」