携帯電話会社や清涼飲料水など今、テレビCMでひっぱりだこの桃太郎をあえて題材に選んだ。「新聞をよく読む親世代から、スマホを活用する子世代へ贈る『教育資金』として、さんデジを表現できたらと考えた末、桃太郎とおじいさん・おばあさんという設定が浮上した」という。広告業界を目指した就活時代、母親が自分のかわりに新聞の関連記事を切り抜いていたエピソードも重ね合わせた。撮影は小雪がちらつく中世夢が原(井原市美星町)で実施。「本家岡山の桃太郎CMを見てほしい」
東京で生まれ育った。岡山に移ったのは、「企業のトップと直接話ができるローカルの仕事に魅せられたから」。暮らしやすい気候風土は気に入ったものの、制作者同士の接点がないことに気づき、クリエーター集団「岡山広告温泉」の結成に尽力した。現在は、竹製家具など岡山のユニーク商品の知名度を上げるプロジェクトにもかかわる。「岡山を盛り上げていく表現活動を手掛けていきたい」