文字

弁護士に相談をする時のコツ

 遺産相続や離婚、借金など思わぬトラブルに巻き込まれた時、心強い味方になってくれるのが弁護士。でも、どのように弁護士を探し、相談を進めたらいいのか、不安に思う人も少なくありません。レディア「ホームロイヤー」でおなじみの安達法律事務所・安達祐一先生に、弁護士に相談をする時のコツなどを聞きました。

Q:どうやって弁護士を探せばいい?

A:弁護士会やインターネットなどで。紹介者がいなくても大丈夫。

 最近はほとんどの事務所が、紹介者がいない方からのご相談もお受けしています。お近くの弁護士事務所の連絡先などの情報は、日弁連や岡山弁護士会、各事務所のウェブサイトや電話帳、地元の広報誌などの広告を通じて入手することができます。その連絡先へ直接連絡をとり、法律相談の予約をするのがいいでしょう。

 また、弁護士会や自治体などが法律相談会を定期的に開催しており、そこで弁護士に相談することもできます。弁護士を選ぶことはできませんが、そこで相談した弁護士にそのまま依頼することも可能です。

Q:相談に費用がかかりますか。

A:30〜60分で5400〜10800円が一般的。

 各事務所での相談は基本的には有料で、事務所によって異なりますが30〜60分で5400〜10800円程度が一般的。特定の分野の相談を無料にしている事務所もあります。また一定の要件を満たせば、日本司法支援センター(法テラス)が相談料を立て替える制度があります。弁護士会などが開く法律相談会には、有料のものと無料のものがあります。

Q:相談で用意しておいた方がいいものは。

A:関係すると思われる資料は全て。

 相談内容に関係すると思われる資料は全て持ってきてください。資料には相談に関する契約書や領収証、離婚や相続の相談ならば親族相関図(手書きでOK。氏名・性別・年齢を書いておくと良い)、交通事故ならば保険会社からの示談提案書などがあります。資料はコピーでも可。原本は後々大事な証拠となる可能性もあるので、文字を書き込んだり消したりしないでください。

Q:相談時に心掛けてほしいことは。

A:当事者が事実をありのままに話して。

 具体的な解決策を見いだすため、相談者の代理人ではなく、できるだけ事のいきさつを熟知している当事者が相談に行きましょう。当事者でないと分からないことも多く、代理人からは十分に事案を聞き取れないこともあります。

 弁護士からより的確な助言を受けるには、事前に出来事を時系列にメモにまとめ、トラブルの内容や問題をどのように解決したいのかをある程度明確にしておきましょう。そして事実をありのままに話してください。弁護士は相談者の秘密は厳守します。自分にとって不利だと思われることや、恥ずかしくて言いにくいことも、きちんと伝えてください。

 相談中、弁護士の言葉をメモに取ったりボイスレコーダーで録音したりしたい時は、事前に弁護士へお知らせください。

Q:相談したら、必ず依頼をすべき?

A:相談だけでも大丈夫。納得できたら依頼を。

 相談で解決する問題も多くありますので、相談だけでも大丈夫です。

 相談だけでは解決できなかった場合も、その場で依頼を決める必要はありません。正式に依頼する前に、問題解決に向けた方針や費用などについて、弁護士にしっかりと確認しましょう。納得でき、正式に依頼すると決めたら、弁護士にその旨を伝えてください。

<先生からひとこと>

 一週間眠れないほど悩んでいたことが、弁護士に相談すればものの30分で解決するということもよくあります。悩んでいる間にも問題が大きくなってしまい、解決までに多くのエネルギーが必要になることも。まずはお気軽に弁護士に相談してみてください。

先生紹介

  • 安達祐一 先生

    安達法律事務所

    倉敷市鶴形1-4-15 シャトーブリアン2F

    TEL.086-423-5311 http://www.adachilaw.jp/

    2004年東京大学法学部卒業。同年司法試験合格。司法修習を経て06年弁護士登録。10年、生まれ育った倉敷市内で開業。

    「地元住民の方に密着したサービスを心がけています。倉敷センター街の先にある事務所で、ご相談をお待ちしています」

【安達祐一 先生】の最新記事

  • 戸籍上の名前を通称に変えたい

    Q:私の名前はとても読みづらく、また読み自体も変わっているため、子どもの頃から全く別の名前を通称として用いています。不便なので戸籍上の名前を通称に変更したいのですが、どうすればよいのでしょうか。 ...

    ⇒続きを見る

  • 退職金を請求できる場合・できない場合

     勤務先を退職することになったとき、気になるのは退職金かもしれません。先に退職した人はもらっているみたいだけど、自分はもらえるのか…。今回は退職金を請求できる場合と請求できない場合について取り上げ ...

    ⇒続きを見る

  • 養育費なしで合意したが、負担してほしい

    Q:私は2年前に夫と離婚しました。その際、私が夫に養育費を請求しないことを条件に、私が子の親権者となることに同意してもらいました。しかし、離婚後に転職するなどして生活が苦しくなり、やはり元夫に養育 ...

    ⇒続きを見る

  • 遺言書に書くことができる内容

     遺言をするには遺言書を作る必要がありますが、遺言書に書けば何でもその通りになるというわけではありません。遺言書に書くことで、法的な効果が発生するものを「遺言事項」と言いますが、遺言事項は法律で決 ...

    ⇒続きを見る

  • 弁護士に相談をする時のコツ

     遺産相続や離婚、借金など思わぬトラブルに巻き込まれた時、心強い味方になってくれるのが弁護士。でも、どのように弁護士を探し、相談を進めたらいいのか、不安に思う人も少なくありません。レディア「ホーム ...

    ⇒続きを見る

ページトップへ

ページトップへ

facebook twitter rss

▼山陽新聞社運営サイト
さんデジタウンナビ | 岡山の医療健康ガイド | マイベストプロ岡山 | 47CLUB | さん太クラブ | おかやまリフォームWEB | LaLa Okayama
山陽新聞カルチャープラザ | 建てる倶楽部 | 山陽新聞進学ガイド | 山陽新聞プレミアム倶楽部 | まいられぇ岡山 | 囲碁サロン
▼関連サイト
47NEWS | 今日のニッポン
掲載の記事・写真及び、図版などの無断転記を禁じます。すべての著作権は山陽新聞社、共同通信社、寄稿者に帰属します。

Copyright © The Sanyo Shimbun. All Rights Reserved.