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墓や仏壇の相続はどうすればよい?

Q:父が亡くなり、その相続について兄弟間で協議中なのですが、墓や仏壇はどのように相続すれば良いのでしょうか。

A:位牌や仏壇、墓石などは原則として祭祀承継者が一括して承継する

 家系図、位牌、仏壇、遺骨、墓石などの財産を総称して「祭祀(さいし)財産」と言います。

 祭祀財産は原則として「祖先の祭祀を主催すべき者」(「祭祀承継者」と言います)が一括して承継することになっています。

 ある祭祀承継者が亡くなった場合に、誰が次の祭祀承継者になるのかは、次のようにして決まります。

 (1)生前に、口頭や書面などで誰かを指名していた場合は、指名された人がなります。

 (2)その指定がない場合は、地元の慣習に従って決まります。

 (3)指定もなく慣習も明らかでない場合は、家庭裁判所に決めてもらいます。家庭裁判所は、亡くなった人が生前誰を頼りにしていたか、死後誰に祀(まつ)ってもらいたいと思っていたかを考え、その人を指定することが多いです。

 祭祀財産の承継は相続に関係なく行なわれますので、相続人でない者や相続放棄した者であっても承継することができます。

 また、相続人の一人が祭祀財産を承継したからといって、その分他の遺産の取り分が減らされることはありません。逆に、法要に費用がかかるからといって、遺産の取り分を増やすこともできません(もちろん、相続人全員が納得すればどちらも可能です)。

 どの財産が祭祀財産となるか、誰が祭祀承継者となるのかについては専門的な判断が必要になることもありますので、もし疑問に思うことがあれば、ぜひお近くの弁護士にお尋ねください。

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先生紹介

  • 安達祐一 先生

    安達法律事務所

    倉敷市鶴形1-4-15 シャトーブリアン2F

    TEL.086-423-5311 http://www.adachilaw.jp/

    2004年東京大学法学部卒業。同年司法試験合格。司法修習を経て06年弁護士登録。10年、生まれ育った倉敷市内で開業。

    「地元住民の方に密着したサービスを心がけています。倉敷センター街の先にある事務所で、ご相談をお待ちしています」

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