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地下へ大量雨水、のり面緩み崩落 福山市が豪雨災害の調査結果公表

福山市駅家町向永谷地区の土砂崩れ現場=昨年7月19日

 昨夏の西日本豪雨で、福山市駅家町向永谷の山林中腹にあったグラウンドと下方の農業用ため池が崩れ、近くに住んでいた3歳女児が土砂に巻き込まれ亡くなった事故で、福山市は25日、グラウンド周辺の地下層に大量の雨水が浸透してのり面全体が緩くなり、グラウンドの崩落が起きたとする専門家の調査結果を市議会委員会で公表した。

 調査は広島大大学院の長谷川祐治准教授(砂防工学)が担当。報告書の概要によると、当時続いた大雨で、崩落地点の周囲からも大量の雨水が地下層に集まり土中の圧力が増大。地表を押し出すように作用しグラウンドが崩れた可能性が高い、としている。

 土砂崩れは昨年7月7日夜に発生。グラウンドからの崩落土砂が下方約100メートルの間にある勝負迫(しょうぶざこ)上池、勝負迫下池に押し寄せ両池とも決壊。大量の濁流となり、住宅8戸が全半壊、女児が死亡、2人がけがをした。

 福山市によるとグラウンド(約5千平方メートル)は町内会が1978年ごろ、地元財産区の山林に子どもの運動用として造成。その後、駐車場(約2千平方メートル)も隣接して整備された。今回崩落したほとんどは駐車場部分だった。勝負迫下池は江戸期以前に造られたとみられる。

 両池は、決壊すれば人家に大きな影響を及ぼす「防災重点ため池」の基準に当てはまるが、広島県の指定から漏れていた。現在福山市を含め各地でため池の再点検が行われている。
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