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大切なのは「道草を楽しむ心」 トラブル続きの米大陸紀行に学ぶ

ホワイトサンズ。その名の通り、真っ白な砂漠が広がっています。青空とのコントラストが美しい

モニュメントバレー。 あたかも記念碑が並んでいるような景観を示していることからこの名がついています

ホースシューベント。 コロラド川が穿入(せんにゅう)蛇行して、馬蹄型に見えることから、この名が付いています

THE WAVE.。景観を守るために自然保護区として扱われており、この地に足を踏み入れられるのは1日20人だけ!

 新年あけましておめでとうございます。天候に恵まれたお正月期間は、大型連休になる方、お正月休みがそもそも取れないという方…さまざまな方がおられる中で、私たちは2年ぶりに家族団らんでのお正月を過ごすことができました。家族で集まり、近況を報告したり、何げない会話にうれしくなったり。家族という原点があるから、何においても頑張ろう、楽しもう、という気が湧いてくる気がしています。

 さて、2年ぶりというのは、去年の今頃はまだ世界一周の旅の最中で、年越しをニューヨークのタイムズスクエアで迎えたからです(年越しの様子は、記念すべき第1回コラムを参照してください)。その後、1月4日から大型のキャンピングカーを1カ月間レンタルして、旅人8人でアメリカ大陸縦断&横断の旅を始めました。

 広大なアメリカの大地を、キャンピングカーで走り抜ける。昼は広大な自然や街歩きを楽しみ、夜は満点の星空のもと、たき火をして、旅仲間でお酒を交わし、広々とした車内で眠りにつく。もちろん通るのはルート66。そのこと自体にロマンを感じていました。

 しかし、理想と現実に多少の違いが付き物なのが、旅の醍醐味(だいごみ)。昨年のニューヨークは、なんと100年に1度の大寒波に見舞われていました。慣れない雪で都心の交通網はまひし、公共交通機関に大幅な遅延が発生していました。私たちが無事にレンタカーの手続きが完了した後、最後にレンタカー会社のスタッフからアドバイスを頂きました。「この雪は異常だ。早くニューヨークから出た方がいい」

 トラブルを挙げればキリがありませんが、最も大きかったのは、キャンピングカーの暖房設備の故障です。電話で問い合わせたところ、「寒すぎると壊れることがある」のだとか。暖房設備の存在意義を疑いましたが、皆で寄り添って眠ったのは今となっては良い思い出です。また、毎晩、キャンピングカー内で調理をしては、洗い物担当者を決めるトランプゲームに白熱したのも良い思い出。

 大陸横断の道中に訪れた主な観光地は、ナイアガラの滝、グランドキャニオン、ヨセミテ国立公園、サルベーションマウンテン、モニュメントバレー、ホースシューベント、ケネディ宇宙センター、ラスベガスなどなど。

 旅をしたおかげで、その時は嫌だなと思ったことでも、楽しもうと努めれば、それはその後、何年たっても、良い思い出に変わることを学びました。

 今年は新しく、私たちは、さまざまなことにチャレンジしていくつもりです。きっと思い通りにいかない時も、トラブルに見舞われる時もあると思いますが、旅で学んだ「楽しむ心」「道草を楽しむ心」を大切に、この1年も精進して参ります。今年もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。

 ◇

 武田悠佑(たけた・ゆうすけ)1987年岡山市生まれ。岡山大学医学部を卒業後、看護師として岡山大学病院に勤務。その傍ら、月に1度岡山市中心部の西川緑道公園にて開催されている「満月BAR」の立ち上げ・初代代表、またNPO法人タブララサ理事も務める。生まれも育ちも岡山市、という環境の中で「世界を見てみたい」と考えるようになり、2017年5月~18年9月、妻・小倉恵美と世界一周した。

 小倉恵美(おぐら・えみ)1989年美作市生まれ。学生時代には、全国で岡山県の観光PRを行う「おかやま観光フレンズ」や「おかやま桃娘」を務めた。20歳の時にケニアを訪れ「世界一周しながら世界中の人々の生活や価値観を知りたい」という夢が生まれる。2013年岡山大学教育学部卒業後、テレビせとうちに入社。記者を務め15年退職。

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