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倉敷男子、高め合う絆が快挙導く 全国高校駅伝Vにメンバー笑顔

優勝メダルをかけ、笑顔を見せる(左から)宍戸来嘉、八木志樹、若林陽大、井田春の4選手=京都市ハンナリーズアリーナ

 “無名”のランナーたちが日本一へ―。23日に京都市で行われた全国高校駅伝の男子で2年ぶり2度目の優勝を飾った倉敷のメンバーは中学時代に全国舞台を経験した選手が皆無。まさに、たたき上げで快挙を成し遂げた。

 今や全国屈指の駅伝強豪校となったが、「いわゆるエリートはいない」と新監督。初優勝した2016年を含め表彰台に立った過去3年は、全国中学校体育大会や全国中学駅伝で活躍した選手もいたが、特に現チームの中心を担う3年生は実績が乏しかった。

 その筆頭が、エース区間の1区で8位と栄光へのレールを敷いた八木志樹選手だ。入学時は3000メートルのタイムが9分30秒台と最も遅く「辞めようと何度も考えた」という。それでも同じ兵庫県出身の先輩に励まされ、寮で夜にたった1人でトレーニングに励むなど地道に力を付けた。

 その姿が同級生の競争心をかき立てた。井田春選手は持ち味のスピードを徹底して磨き、アンカーの座を獲得。この日は区間賞の見事な走りで大会最多9度の優勝を誇る世羅(広島)の追撃を振り切った。

 都大路を走れなかった3年生もいる。副主将の山田拓人選手は登録メンバーにすら3年間で一度も入れなかった。それでも「一緒に過ごし、走ってきた仲間だからこそ応援できる」と、主将の宍戸来嘉選手らが練習に集中できるようにチームのまとめ役を買って出てサポート役に徹した。

 昨年、アンカーを任されながら控えに回った円健介選手に、若林陽大選手らが「優勝メダルをかけてやる」と誓ったのは大会前日だった。「実現してくれ感謝しかない。最後は走れなかったけど、この先、競技を続けるパワーをもらった」と円選手。互いに認め、高め合う絆が何よりの勝因かもしれない。
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