文字

豪雨被災車両の処分長引く 廃車手続きも長丁場の様相

西日本豪雨で被災し仮置き場で解体を待つ車=3日、倉敷市連島町鶴新田

 西日本豪雨で水没したり土砂に埋まったりした岡山県内の車の処分が長引いている。被災から5カ月がたつ今も解体を待つ車が仮置き場に積まれたまま。関係機関での廃車手続きも11月まで毎月、前年同期を上回っており、豪雨の余波が続いている。

 今月3日。倉敷市内の自動車解体処理業者が管理する仮置き場(同市連島町鶴新田)に、泥水に漬かるなどした車が所狭しと並んでいた。豪雨が発生した7月上旬以降、広範囲が浸水した同市真備町地区で被災した車が千台以上寄せられ、今も約150台が解体処理待ちという。

 業者の男性(39)は「過去に経験がないほどの車が殺到し、とても解体が追いつかない。年内には何とか終わらせたいが…」と話す。

 被災した車のナンバープレート返納など廃車手続きも長丁場の様相を見せる。

 県内の窓口となる中国運輸局岡山運輸支局、軽自動車検査協会岡山事務所によると、被災車両の手続きは7月中旬から増え始めた。被災車両以外を含めた廃車手続き数は、7月が前年同期比14・7%増、8月は20・2%増。理由は定かではないが1・1%の微増にとどまった9月を含め、11月(5・0%増)まで前年を上回り続けている。

 「被災直後に解体業者に頼んだが、多忙のようで撤去してもらえたのは8月末。その間全壊した家の片付けの邪魔になった」と、3台が被災した男性(65)=同市真備町川辺。1台が水没した会社員男性(26)=同町箭田=は「気に入った車だったので修理を試みたがかなわず、9月に廃車にした」と言う。

 手続き窓口の関係者は「被災した車にしばらく乗ったり、新車の納車に合わせて廃車にしたりする人も少なくないよう」と手続きが今も絶えない背景を推測。終息に向かっているものの、もうしばらくは続くとみる。

 ◇

 被災者生活再建支援法が適用される岡山県内では、被災した車を廃車にする場合、被害発生日とされた7月5日にさかのぼって自動車重量税の還付を申請できる。自動車取得税や自動車税の減免・還付措置もある。

 軽自動車税は軽減措置がなく、4月1日時点の所有者に年払いで課されるため、軽自動車検査協会岡山事務所は「被災した軽自動車の廃車手続きは来年3月末までに」と注意を促している。
カテゴリ:

【西日本豪雨】の最新記事

ページトップへ

ページトップへ

facebook twitter rss

▼山陽新聞社運営サイト
さんデジタウンナビ | 岡山の医療健康ガイド | マイベストプロ岡山 | 47CLUB | さん太クラブ | おかやまリフォームWEB | LaLa Okayama
山陽新聞カルチャープラザ | 建てる倶楽部 | 山陽新聞進学ガイド | 山陽新聞プレミアム倶楽部 | まいられぇ岡山 | 囲碁サロン
▼関連サイト
47NEWS | 今日のニッポン
掲載の記事・写真及び、図版などの無断転記を禁じます。すべての著作権は山陽新聞社、共同通信社、寄稿者に帰属します。

Copyright © The Sanyo Shimbun. All Rights Reserved.