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ドローンで電力設備を撮影点検 岡山理科大と電源開発が特許出願

Jパワーの訓練施設で電力設備の点検飛行をするドローン=栃木県(クルモフ・バレリー教授提供)

クルモフ・バレリー教授(左)と太田寛志講師

 ドローンが危険な高所作業を代行―。岡山理科大と電源開発(Jパワー)は、ドローンを自動的に飛ばして電力設備の保守点検を行う「電力設備自動撮影技術」を開発した。送電線の損傷など異常を自動検出する機能を備え、作業員が鉄塔に上って行っていた高所作業が不要になる。点検業務の安全性や質の向上が期待される成果で、2019年度中の実用化を目指す。両者で特許を出願した。

 Jパワーの発案で、同大工学部のクルモフ・バレリー教授(制御工学)と太田寛志講師(画像工学)らが2016年10月から開発に取り組んでいた。

 作業員が点検したい設備などをパソコンで設定すると、ドローンが飛行ルートを自動で計画し離陸。送電線から生じる電磁界に影響されない範囲で対象物に近づき、点検箇所を撮影していく。正常と異常を識別する画像処理技術で傷などを見つけると、ズームで撮り位置も記録する。点検終了後は離陸地点に戻ってくる。作業員はパソコンの地図上で飛行位置のチェックが可能で撮影した画像は着陸後に確認できる。

 電力設備の鉄塔は高さが数十メートルから100メートルを超えるものもある。クルモフ教授らによると、点検作業は通電を止めて人が上るか、ヘリコプターから撮影した動画を確認する方法が主流で、危険を伴ったり、時間や費用がかかったりする問題があった。ドローンによる自動点検は通電を止める必要がない上、作業員は離れた場所にいながら点検を行えるため、山間部の鉄塔に近づかなくていいといった作業負担の軽減にもつながるという。

 また、これまでにも手動操縦のドローンを点検に活用する動きはあったが、適切な距離を保ちながら一定の速度で飛ばすのは難しく導入は進んでいなかった。

 クルモフ教授は「自動撮影技術を使えば危険な高所作業を減らせ、目視よりも正確な情報を得られる。今後、発電所の設備やダムの壁面などの点検にも応用できるようにしたい」と話している。
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