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工芸や絵画…善意の良品650点 12日まで歳末助け合い美術展

伊勢崎淳「備前角花生」

河本昭政「静物」

高木聖雨「罔極之恩」

 善意をつなぎ、地域の安心、安全な暮らしを支える「第71回歳末助け合い美術展」(山陽新聞社会事業団主催)が12日まで、岡山市北区表町、天満屋岡山店7階催場で開かれている。文化やスポーツ、宗教界で活躍する岡山ゆかりの著名人から計650点が寄せられ、ファンらが入札を楽しんでいる。

 新年を迎える時期に合わせ、重鎮から若手までの作品などを展示・販売、益金を社会福祉施設などに贈るチャリティー展。会場には書、絵画、工芸ほか多様な良品がそろった。

 最も多いのは備前焼。人間国宝(重要無形文化財保持者)の伊勢崎淳が「備前角花生」でシャープな表現を見せれば、県重要無形文化財保持者の松井與之、森陶岳、山本雄一・出、吉本正も堂々とした壺(つぼ)などで存在感たっぷり。島村光、金重〓・有邦、隠崎隆一ら人気作家の作品も並び、土味を見比べられる。

 そのほかの工芸では白磁の人間国宝前田昭博、虫明焼の県重文保持者・黒井千左、天神窯の岡本篤らの釉(ゆう)薬陶がつやをたたえ美しい。木工の県重文保持者・國本敏雄の箱、染織家佐藤常子のストール、倉敷ガラスの小谷栄次の鉢…と、技が光る品々にも目移りする。

 彫刻は日本芸術院会員蛭田二郎がブロンズ、日展会員上田久利は乾漆、金盛秀禎がテラコッタと三様の詩情を漂わす。日本画は院展で躍進する井手康人が異国の女性をミステリアスに、森山知己は紅葉をみやびに描いた。

 洋画は地元のベテラン勢や気鋭に加え、県外からも幅広く出品。日展会員立花博、福島隆壽、池田清明の花々、河本昭政の静物、山下毅・恒子の風景などは優しい色彩で生活を潤してくれそう。赤木曠児郎の版画や原研哉のグラフィックも粋だ。

 バラエティーに富んだ揮ごうも見逃せない。まずは日展理事高木聖雨のりりしい漢字書「罔(もう)極之恩」、日展会員森川星葉の滋味あるかな書など書家の豊かな墨跡。臨済宗相国寺派管長有馬頼底、黒住教名誉教主黒住宗晴ら宗教家、茶道各流派家元の言葉は深く、将棋の菅井竜也、柔道の古賀稔彦、マラソンの有森裕子らのメッセージも味わいがある。

 9日までの追加寄贈者は次の通り。

 【備前焼】金重晃介(岡山)【工芸】佐々木禅(福井)

 (敬称略、かっこ内は県名)

〓は、リッシンベンに素
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