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あじさい、障害者130人解雇へ 倉敷の2事業所を閉鎖方針

あじさいの花が経営に行き詰まり、閉鎖される就労継続支援A型事業所の一つ「あじさいの夢」=9日午前11時5分、倉敷市水島南幸町

 障害者が働く就労継続支援A型事業所を運営する株式会社「あじさいの花」(倉敷市片島町)が、同市内の事業所2カ所を閉鎖し、障害者計約130人を解雇する方針を固めたことが9日、分かった。民事再生手続き中に助成金の不正受給の疑いで役員が逮捕され、経営環境が一層悪化したためとみられる。解雇は12月15日付。

 A型事業所を巡っては、全国で障害者の大量解雇が相次ぎ、昨夏以降から今回までで計約850人に上ることが判明。うち岡山県内が500人超と6割を占めている。障害者に単価の安い軽作業をさせるだけで十分な事業収益を上げられず、公的補助に頼り切った経営が行き詰まるケースが少なくない。

 花は、昨年7月に障害者200人超を解雇した倉敷市の一般社団法人「あじさいの輪」のグループ企業で、2014年12月の設立。自動車部品の組み立てやちらしの封入のほか、コインランドリーやコイン洗車場の運営などを行っている。

 経営不振から昨年9月に民事再生法の適用を申請し、今年7月に再生計画が岡山地裁に認可された。しかし9月、障害者の労働時間を水増しして助成金をだまし取ったとして詐欺容疑で役員の男が逮捕された。

 市川孝子代表取締役は取材に「迷惑を掛けて大変申し訳ありません」と述べた。9日、障害者らに解雇予告を通知したが、再就職先は決まっていないという。障害者や家族を対象とした説明会を15日に倉敷市内で開く予定。

 倉敷市事業所指導室は「障害者の新たな受け入れ先を見つけるように会社側に伝えた」としている。岡山労働局は9日、再就職を支援するため、岡山県内全てのハローワークと労基署に相談窓口を開設した。

 就労継続支援A型事業所 一般企業への就職が難しい障害者が福祉的な支援を受けながら働く。2006年に施行された障害者自立支援法(現障害者総合支援法)で制度化された。事業所は障害者と雇用契約を結び、原則として最低賃金以上を収益から支払う。事業者は国から雇用保険の助成金や障害福祉サービスの給付金といった補助金を受け取れる。雇用契約を結ばないB型もある。
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