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豪雨から再建へ「これから手帳」 被災者配布へ高知県立大学院教授

完成した「これから手帳」を手にする神原教授

 倉敷市真備町地区出身で、災害看護や公衆衛生が専門の神原咲子・高知県立大大学院教授(41)が、西日本豪雨被災者に向け、母子手帳をモデルにした生活記録冊子を作った。タイトルは「これから手帳」。自身や家族の医療機関の受診結果、生活上の困り事などをカレンダー形式で書き込める仕様で、9、10日に市内の避難所や仮設住宅で無料配布する。

 神原教授は豪雨時、同町市場の実家に帰省中。被災を免れたことからボランティアとして近くの避難所で活動した。その際、看護師や保健師が入れ替わるたびに体調や服用薬を一から聞かれ、戸惑う被災者の姿をみて記録ツールの必要性を感じたという。

 住所、氏名、家族構成や避難所での診断結果を記入する一覧とともに書き込みができる7、8月のカレンダーを載せた「いまから手帳」を避難所で配布。「頭の中が整理できた」「9月以降の分も欲しい」と好評だったため続編として「これから手帳」を用意した。

 B5判53ページで、構成はおおむね前作を踏襲。豪雨から約1年の来年6月までのカレンダーを掲載し「インフルエンザの予防接種は受けましたか」(11月)、「誰かと今年を振り返り、語り合う時間を持ちましょう」(12月)など、心身の健康を保つための時季に応じた注意点やアドバイスを添えた。資金繰りが行き詰まった際に住宅ローンの減免が受けられる制度などの概要も追加した。

 知人の美術大教授や弁護士の協力で編集を進め、2千部を作成。神原教授は自身が運営する情報サイト「まびケア」でも近く冊子のデータを公開する予定で「2年、3年後の人生設計を円滑に進めるため、生活の歩みを丁寧に記録していってほしい」と呼び掛ける。
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