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造山古墳の後円部に大量の葺石 岡山市教委「築造過程解明に成果」

造山古墳の後円部西側で出土した葺石。外側(画面下部)では角礫が混ざった造成土とみられる土層も見つかった

 岡山市教委が発掘調査を進める全国第4位の規模の前方後円墳・造山古墳(同市北区新庄下)で7日までに、後円部の墳丘を覆う大量の葺石(ふきいし)が出土した。墳丘の斜面全体に葺かれていた築造当初の状況を保っているとみられる。築造時に地盤を整えたと推測される造成土なども見つかり、市教委文化財課は「墳丘の本来の姿や築造過程の解明につながる」としている。

 葺石は後円部西側の試掘溝で確認。墳丘の斜面上に花こう岩の角礫(れき)(一辺最大40センチ程度)が幅2メートル、奥行き1・2メートルにわたって隙間なく敷き詰められていた。2016年度(前方部)、17年度(後円部)の調査でも葺石は見つかっているが、後世の破壊により墳端付近とみられる一部しか残っていなかった。

 「ここまではっきりした形で後円部の葺石が出土するのは初めて。斜面全体に広がっていたとされる従来の説の裏付けにもなる。墳丘の復元に向けても大きな成果」と発掘を担当する西田和浩・同課主任。

 今回の葺石も墳端部とみられ、葺石の外側からは土と角礫が混じった土層も見つかった。造山古墳は、後円部の地盤が前方部側に比べ数メートル低いことから、西田主任は「墳丘を築く際に、造成面を整えるため後円部側の地盤をかさ上げしているのではないか」と見る。試掘溝からは複数の埴輪(はにわ)片も出土している。

 造山古墳は5世紀前半の築造で墳長約350メートル。市教委は、墳端の確認を目的に16年度から墳丘部の発掘に取り組んでいる。
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