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話題の「カメ止め」上田監督来岡 低予算で無名俳優…撮影裏側語る

「血のりのついた衣装は手作り、自宅も映画に出てくる。でもその手作り感がこの作品に合っている」と話す上田監督

映画「カメラを止めるな!」の一場面((C)ENBUゼミナール)

 製作費300万円の低予算ながら異例のヒットとなっている話題のゾンビ映画「カメラを止めるな!」、通称「カメ止め」。SNS(会員制交流サイト)などで評判が広がり、当初5千人が目標だったという観客動員は、既に140万人を超えた。舞台あいさつに来岡した上田慎一郎監督(34)が、撮影の裏側や現在の心境を語った。

 街を歩くと公式グッズのTシャツを着た人とすれ違い、駅のホームには映画の半券が落ちている。「生活の中に突如『カメ止め』が現れるようになって、これはえらいことになったな、と」と“旋風”を実感する上田監督。都内わずか2館で始まった上映は、あれよあれよと全国200館近くへ拡大した。

 ストーリーは冒頭、山奥の廃虚でゾンビ映画を撮影していた自主映画の撮影隊に、本物のゾンビが襲いかかってくる―。が、ただのゾンビものでない。巧みに練られた構成が、テンポ良い笑いとともに次々と明らかになっていく。

 37分、ワンカットで描く“ゾンビサバイバル”をうたう同作。「届くか届かないかギリギリのところを攻めたいと思った」と実際にワンカット撮影に挑んだ。メイクが間に合わずアドリブで時間をつないだり、転んでカメラが止まったり…。トラブルを乗り越え「二度と撮ることができない特別な、虚実が入り交じる映像に仕上がった」。

 オーディションで「不器用な人を選んだ」というキャスト陣も魅力の一つ。一人一人に脚本を当て書きしたというだけあって、俳優たちの個性が際立つ。「みんな新人。無知で無名、低予算だから無謀な挑戦ができた」と強調する。

 滋賀県出身で、中学生のころから独学でカメラを回していたという。これまで撮った8作品は短編が中心で、劇場用長編は今回が初めて。「面白いものを、と徹底したら『これ、見てくれ』という作品ができ、ヒットした」。やりたいことを突き詰めるのが一番と改めて知ったという。

 次回作への期待も高まる。「100年後に見ても面白いと思えるような、エンターテインメントを作りたい」と前を見据えた。

 「カメラを止めるな!」はイオンシネマ岡山、TOHOシネマズ岡南などで公開中。上映情報はさんデジタウンナビで。
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